推定登山ルート


トレースマップはカシミール3D作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

芥見権現山<西岩尾根> (317m 岐阜市) 2013.10.27 晴れ 2人

東部クリーンセンター(13:44)→堰堤(14:01)→稜線(14:48)→芥見権現山(14:51-15:08)→老洞峠コース分岐点(15:10)→老洞峠(15:24)→東部クリーンセンター(15:47)

★ 10月27日に再び岐阜市の芥見権現山に登って来ました。
★9月には東側の岩尾根ルートを登りましたが、今回は西側の岩尾根に挑戦。
★前回同様、東部クリーンセンターの北側から山に入り、堰堤から東尾根へ。
★山頂にあった地図を参考に、東尾根の末端にある大岩から西側の大岩への道をルートファインディング。
★道を発見したものの、最初の大岩への取り付きは危険と判断し、谷を遡って東側から岩を登り、最初の大岩のテラスに立ちました。
★ここから上へと続く岩の尾根を矢印を追って一直線に登りました。
★上から2つ目のこの尾根最大の岩壁は高度感があり、アルプスを思わせるほどスリリング。
★ルートファインディングをしながら岩登りを楽しんで山頂へ。
★帰路は、老洞峠へのコースを下りました。


 9月に続いて、再び芥見権現山に登る。前回はクリーンセンターから東岩尾根を登ったが、今回は西岩尾根を登ることにした。この2つの尾根は権現山の南斜面をほぼ平行に走っており、山頂には両方の岩尾根の登山ルートマップがある。それによると西岩尾根へは東岩尾根取り付きから西へ向かい岩に取り付くような絵が描かれている。

 前回同様に、東部クリーンセンターに駐車して、同じルートを歩く。(2013.9.14の芥見権現山東岩尾根のレポートを参照されたい) 堰堤から北に登り、いくつかの岩を越えて、東岩尾根の取り付きへ。東岩尾根へはここから右の岩を登ったが、西へ薄い道があるので、これを辿って涸れた谷に下った。

 谷を渡ると大岩があり、よじ登ってみるとその先の大岩にペンキの「↑」があった。この大岩を無理して登るよりも、涸れた谷を登って、もう少し上のほうで岩に取り付いたほうがいいと判断。涸れた谷を登り、西側に大岩が近づいてきたところで、谷から左に出て、潅木の間を歩く。山火事で大きな木は無い。薄い踏み跡があるが、獣道だろうか。
 
 岩に突き当たり垂直の岩壁をよじ登り、コシダの明るい斜面を歩く。後方には、東岩尾根の権現槍が天を突く。岩のテラスに立って、眼下のクリーンセンターを見下ろす。駐車場の自分の車も小さく見える。山頂方向に目をやると、東岩尾根の手前に立ち枯れた木々が岩を囲むように乱立して、美しい景色を作っている。西にはこれから取り付く大岩が立ちはだかる。
 
 明るい潅木帯を抜けて岩の真下へ。かなり高い垂直の岩壁を登る。垂直ではあるが、手足をかけるところがあり、難なく登れる。登りきってここから一直線の岩尾根登りが始まる。岩を登って背の低いススキが茂る斜面を横切る。この辺りは立ち枯れの木が多く、すぐ西には大きな白い枯れ木が青空に映える。
 
 ススキを分けていくと大岩に当たる。オレンジ色の実を付けたピラカンサが見られた。自然に生えたものか、山火事の後に植樹されたものか・・・。ここは一直線に岩場を登る。山火事で黒くなった岩肌が今も残る。この尾根最大の岩壁をぐんぐん登っていく。まるでアルプスを思い起こさせる高度感がある。岩の上部に来ると赤色の「↑」がある。岩にはステップがあり、難しいことはないが、この高度感にスリルを感じずにはいられない。

 登りきると次の大岩が迫る。左側から登って岩の上に立つ。振り向けば文句なしの大展望。権現槍が遥か下に見える。展望地を後に、最後の岩に取り付く。イルカの頭のような尖がり岩が上方に見える。イルカ岩の左を登って稜線に出た。稜線を東に歩いて、東岩尾根の分岐、老洞峠への分岐を通過して山頂に到着。誰も登ってこない山頂で展望を楽しんだ。
 
 今回の下山ルートは老洞峠への道を選んだ。山頂から稜線を西に2分ほど下って、最初の分岐点を南に下る。道は折り返すように左山で東に向かう。明るい潅木帯を下り、ウラジロの群落を通過した辺りから次第に東の展望が得られるようになり八木三山や田園が見えた。トラバースの道から南への一直線の急な下りとなり、ササが現れるとすぐに老洞峠に下り立った。
 
 峠からは南の権現山へ登山道が上がっている。舗装道路を西に歩き、カーブミラーのあるヘアピンカーブから山道に入る。2分ほど歩くと大岩の下を通過。赤テープが付けられており、ここからも大岩の上に登れるのかもしれない。堰堤を通過し、再び岩尾根への分岐がある堰堤へ。ここで往路と合流。登ってきた道を下ってクリーンセンターの駐車場に戻った。
 
 今回歩いた西岩尾根も東岩尾根と同様にバリエーションルートであり、危険な岩登りが連続し、三点支持などの技術が不可欠。踏み跡も薄く、誰にでもお勧めできるコースではない。慎重な行動が必要である。
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