トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

烏帽子岳 (865m 大垣市) 2016.4.23 曇り 10人

細野駐車場(9:35)→第一見晴ポイント(9:56)→第二見晴ポイント(10:18-10:28)→第三見晴ポイント(10:38)→第四見晴ポイント(10:56-11:05)→大岩コース→烏帽子岳山頂(11:36-13:32)→最高点(13:33)→展望地(13:49)→鉄塔(14:28)→鉄塔(14:32)→時山バンガロー村(14:48)

<参加者> NARIさん、SAKAさん、TOMUさん、AYAさん、SIMAさん、YUUさん、ARIさん、GUMIさん、RAKU、RAKU-N

★上石津の烏帽子岳に、メンバー10人で登ってきました。
★我々は4回目の烏帽子岳。今回は細野新道を登って時山コースを下る計画。
★時山バンガロー村に車1台をデポして、細野新道の駐車場をスタートしました。
★人工林を抜けて、第1展望台、第2展望台を通過。春霞で展望は今1つ。
★第3展望台で北側を見て、第4展望台で花の観察。
★大岩コースに入ると、カタクリやイワカガミ、イワウチワ、シャクナゲなどが次々と現れ、まさに花の山。
★花の写真を撮りながら、二次林の急斜面を登って山頂へ。
★山頂でいつものように2時間のにぎやかな昼食を楽しみました。
★下山は時山コースを下りました。イワウチワの群落にみんな大感動。
★新緑と花を楽しむすばらしい山旅となりました。


 4月の花を求めての山旅は、上石津の烏帽子岳。参加者は10名。今回は、細野新道を登り、時山コースを下る計画。車1台を時山にデポして、細野新道の駐車場をスタート。登山口に、「時山への登山道は工事中で通行止め」との標示があった。せっかく車を時山に回したが、ここに戻ってこなければならないかもしれない。山頂で、情報を得ることにして入山。人工林を抜け、農道を歩き、ため池の流木の上で日向ぼっこするカメを見ながら、再び人工林に入る。

 丸木階段や掘れた道を歩き、樹林帯から明るい尾根に出て小ピークを下る。右に向きを変えて、登り返すと左が切り開かれた第一見晴ポイントに到着。春霞で展望は今1つ。伊勢湾は見えない。衣服調整して見晴ポイントを後に、尾根を登り、右山でトラバース。

 なだらかな尾根に出て、第二見晴ポイントで休息。登山道に戻って第三見晴ポイントへ。ここからは北側が開け、時集落が見下ろせた。第三見晴ポイントから10分程歩いて第四見晴ポイント。ここからは水嶺湖が見える。足元にはニシキゴロモやタニギキョウなどの花が見られた。ここでも少し休憩して出発。

 急傾斜の登りが始まる。すぐに、「右:展望岩コース、左:大岩コース」の分岐点となる。展望岩コースを登ろうと思ったが、帰路、この道を戻らなければならない可能性もあるので、登りは急登の大岩コースを選んだ。
 
 カタクリの花が所々に咲いている。今回、カタクリの花に出会えると思っていなかっただけに感動。ジグザグと登って、大岩の前から左にトラバースする。ちょうどイワカガミの花が咲き始めたところで写真タイム。前に登ったときに、この群落はイワウチワだと思っていたがイワカガミの群落だった。しかし、この先でイワウチワの群落が現れ、葉の大きさと形で、両種の区別が簡単にできる。イワウチワとイワカガミが混生して群落を作っているのは珍しいと思った。
 
 また、下の斜面にはシャクナゲがたくさん自生しており、花が咲き始めていた。近くに咲いている木を探すと、展望のいい尾根に出たところでシャクナゲの花を間近に見ることができた。花の観察と撮影が終わったら、美しい二次林の斜面を登る。この辺りの木々は、まだ芽が出始めたところ。かなりの傾斜を登り切って山頂に到着。
 
 山頂からは霞んで藤原岳や御池岳がかろうじて見える程度。伊勢湾も見ることができない。山頂の一角で昼食にする。いつものようにみんなで持ち寄った食材を調理した。持ち寄る食材が多すぎて、大混乱の昼食会。予定時間をオーバーして、山頂に2時間も滞在した。

 食事中に何組かのパーティが登って見えた。登山ルートをお聞きすると、三国岳経由や狗留孫岳経由で時山から登って見えた人はいなかった。しかし、下りは時山コースを下るというパーティが多かったので、工事中の標示は気になったが、我々も、帰路は、時山コースを下ることにした。
 
 満開のミツバツツジを見ながら展望の無い最高点を踏んで、急斜面を下り、狗留孫岳経由で篠立へ下る分岐点を通過。イワウチワの群落が多く、たくさんの花を見ることができた。更に下るとシャクナゲに囲まれた展望地に飛び出た。ここからは霊仙山や鍋尻山が望める。周囲のシャクナゲの花が咲き始めたところであり、実に素晴らしい展望地である。
 
 シャクナゲのトンネルを抜け、プラスチック階段を下ると「時山バンガロー村」の標示が現れ、ここを右折。二次林の尾根を下って、三国岳への分岐を通過。美しい林の道を下り、大岩の脇を通って、11番鉄塔への分岐を左に見る。
 
 プラスチック階段のある痩せ尾根を下って、人工林の境を歩き、大きな鉄塔の下に出た。すぐ下にも鉄塔が見え、2分ほど下って、再び大きな鉄塔の下へ。ここからは、眼下に時山の集落が見下ろせる。鉄塔下は露地で、かなり荒れており、プラスチック階段が崩壊しかけたようなところもある。滑らないように慎重に下って、人工林に入り、時山バンガロー村に到着。結局、工事中の場所は無かった。細野登山口の車を回収して、解散。
 
 この時期、烏帽子岳は花の山となる。山頂付近は、カタクリ、イワウチワ、イワカガミ、シャクナゲなどが咲き乱れて、素晴らしい山歩きが楽しめた。次は、三国岳とセットで歩いてみたい。
★烏帽子岳からの展望

★烏帽子岳の植物

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