トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号)
烏帽子岳 (865m 大垣市) 2013.6.8 晴れ 4人
時山バンガロー村駐車場(8:52)→鉄塔@(9:13)→鉄塔A(9:20)→三国岳分岐点(10:17)→展望地(10:27)→最高点(10:42)→烏帽子岳山頂(10:45-12:45)→展望地(12:45)→鉄塔A(13:30)→鉄塔@(13:33)→駐車場(13:51)
★6月8日に大垣市上石津の烏帽子岳に、Hさん、Kさんと4人で登って来ました。
★烏帽子岳は昨年、細野集落から新道を登りましたが、今回は取りこぼしていた北西尾根コースを選択。
★時山バンガロー村駐車場をスタート。
★人工林の九十九折れを登って2つの鉄塔を経由。
★新緑の美しい天然林の尾根道を、急緩繰り返しながら高度を稼ぎました。
★手前のピークからいったん下って登り返し、岩場の展望地から霊仙山や伊吹山などを眺望。そして、山頂へ。
★山頂からは多度山や藤原岳などを見ながら、木陰でゆっくりと昼食。
★さわやかな風の中、初夏の里山歩きを楽しんできました。
昨年、上石津の烏帽子岳新道を一緒に歩いたHさんと再び山に出かけることにした。Hさんとよく山歩きをしているKさんの参加を得て、4人での山行を計画した。秋に登った烏帽子岳の隣にある三国岳を、まだ登っていない鞍掛峠から登ることにした。
Hさん、Kさんと待ち合わせて、車1台で国道365号線を南進し、三重県に入り黄金大橋南の信号交差点から右折して鞍掛峠に向かう国道306号線に入ったところで、いきなり通行止めのゲートに突き当たった。災害復旧工事で鞍掛峠に行くことができない。そういえば、昨年秋に烏帽子岳山頂で出会った大阪のパーティが御池岳に登ろうとしたが通行止めで烏帽子岳に変更したと話していたことを思い出した。通行止めは今も続いているようだ。もう少し下調べをしておくべきだった。
さて、どうするか。車の中で作戦会議。鈴鹿の山はこの時刻からはちょっと無理なので、再び烏帽子岳に登ることにした。我々が登っていない時山からのコースを選定。烏帽子岳への最もポピュラーなコースであり、このコースを登ったことのあるHさんに案内してもらう。
走ってきた道を引き返し、岐阜県に入り、「かみいしづ緑の村公園」の手前から左折して細野の集落を抜け、橋を渡って時山バンガロー村の広い駐車場の隅に車を停めた。これから登る烏帽子岳の山頂は見えないが、鉄塔が2本見える。この後、この鉄塔の下を通過することになる。
広い駐車場を横切ってバンガロー村に入る。鉄塔巡視路の標示や登山道の標示に従って稲妻型に歩いて山道に入る。常緑広葉樹、人工林をトラバースし、ジグザグと登っていく。地面に落ちたエゴノキの白い花を踏みながら、よく整備された人工林を登る。人工林上部に来ると鉄塔巡視路のプラスチックが現れ、天然林になると鉄塔の下に出た。振り返るとすばらしい展望が広がる。谷間に時山の集落が見下ろせ、谷の先には鍋尻山が全貌を現し始めている。
鉄塔を背にして登ると再び鉄塔の下に出た。鉄塔からの高圧線が弧を描きながら正面の山に続いている。ここでも展望を楽しんだら先に進む。人工林を抜けるとすぐに天然林の尾根歩きとなる。久しぶりにタツナミソウの花に出会った。
歩き始めて40分ほどたったところで休憩。緑のトンネルの中で水分補給。10分ほど休んでスタート。天然林の尾根を登り、11番鉄塔への分岐を通過。シャクナゲが見られるようになった。大岩の脇を通り、左山で歩くと、ギンリョウソウを発見。この花の季節になったことを知る。イワウチワの群落も見られ、4月には花の道になるに違いない。
二次林の尾根を登って、右に三国岳への分岐を見る。三国岳・烏帽子岳の縦走は次回のお楽しみとして、さらに急斜面を登っていくと稜線に出た。登ってきた方向に「時山バンガロー村」の標示があった。プラスチック階段を登り、一旦下って再びプラスチック階段に取り付き、シャクナゲのトンネルを登り返す。登りきると岩場の展望地に出た。北側が開け、正面には霊仙岳が横たわっている。その右にはソノド、さらに右には淡く伊吹山が望めた。
展望地からアップダウンしながら10分弱歩くと篠立への分岐点がある。ここは2002年に篠立から狗留孫岳経由で初めて烏帽子岳に登ったときに合流した地点である。潅木の急な斜面を登る。地面に赤い実が落ちていると思ったが、よく見るとサラサドウダンの花だ。
急斜面を登りきると緑の樹林帯にあるわずかな空き地に出た。ここが最高点であるが、何の標識もない。また展望もない。さらに潅木林を歩いて、すぐに烏帽子岳山頂に到着。半年ぶりの山頂であるが、紅葉の秋山とは違い、緑に覆われ、半年前のイメージは無い。太陽が照りつける山頂からは、御池岳や藤原岳、多度山など望めた。山頂で写真を撮っていると、細野新道から数人のパーティが登ってみえた。
山頂の木陰で昼食にする。メニューは最近定番の地獄うどん。ゆでたうどんを醤油につけて食べる簡単なメニューである。冷凍うどんが保冷パックの代用になる。4人で山談義をしながらゆっくり食事を楽しみ、2時間山頂に滞在した。
帰路は、登ってきた道を下った。稜線を下りたところで登ってくる10名ほどの団体さんと出会った。時山から三国岳経由で烏帽子岳に登ってきたとのこと。阿蘇谷ではヤマビルと遭遇したそうだ。2つの鉄塔を経由して、ほぼ1時間で駐車地点に戻った。
とりこぼしていた時山コースをようやく歩くことができた。尾根歩きが中心で、夏場でもヤマビルはいないようだ。Hさん、Kさんとはまた一緒に登ることを約束。次回は三国岳・烏帽子岳の縦走コースを歩いてみたい。
★烏帽子岳からの展望
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