トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平22業使、第490号) 

権現山 (397m 川辺町) 2011.10.9 晴れ 2人

常禅寺・星神社入口(9:02)→星神社(9:16)→電波塔広場・登山口(9:25)→権現山山頂(9:57-10:26)→電波等広場(10:48)→星神社(10:59)→常禅寺(11:09)

 午前中の空き時間を利用して、まだ登っていない短時間で登頂できる山を探した。「可児からの山歩き」さんのレポートを参考に川辺町の権現山に登ることに。権現山という名の山は各地にたくさんあり、山頂には神社やお社がある山が多い。川辺町の権現山も山頂には神社があり、地元の信仰の山となっているが、遠方から登りに来る登山者は少なく、かなりマイナーな山である。それを実感する山歩きとなった。

 国道41号線を走って川辺町を通過。七宗町に入る手前の下麻生信号機を右折して飛騨川を渡る。常禅寺に向かって右折し、寺の東の山際の農道の路肩スペースに車を停めた。山際にはイノシシ侵入防止の電気柵が設置してある。星神社への進入路にも電気柵が張られており、それを跨いで樹林帯の階段に取り付く。

 階段は丸石で造られており、クランクして登っていく。階段には蜘蛛の巣があり、ストックで掃いながら歩く。この状態から、神社を訪れる人は少ないようだ。階段はかなり上まで続いている。小さなクリのイガを地面に見ながら、ひたすら登っていく。突き当たって右、そして左にクランク。参道の脇にはツクバネがたくさん見られる。前回の風越山に続き、今年はツクバネに出会うことが多い。
 
 「星神社」と書かれた石造りの鳥居を潜って階段を登っていくと、再び鳥居を潜り、本殿の前に立った。お賽銭を投げて、拍手を打つ。神社を後に右に歩くと「権現山入会論争顕彰碑」や「虚空蔵菩薩堂」がある。西側が開けており、飛騨川や川辺の町が望めた。

 さらに南に向かって歩くと、道は下り坂となり、クサリの車止めを抜けて未舗装の林道に合流。緩やかな登りとなり、前方には携帯電話の電波塔が見える。右側に鉄塔。鉄塔から伸びる高圧線は左のピークに立つ紅白の鉄塔に向かっている。すぐにススキの穂が揺れる広場に出た。電波塔のある広場であり、南にはこれから登る権現山が見える。

 林道を離れ、「火の用心」の看板の後ろから山道に入る。登山口の標示はないが、細い木に赤テープが巻いてある。山道に入ると、いきなり蜘蛛の巣の歓迎を受けた。成熟したジョロウグモの黄金の巣が道を塞ぐ。ストックで取りながら歩いたが、次々と現れる巣にストックでは追いつかず、小枝を拾って掃う。
 
 左に小さな谷を見ながら、ウラジロの群落を抜ける。赤テープを追う。道は細いが、踏み跡はしっかりしており、天然林と人工林の間を歩く。結構急なところもあり、ほぼ一直線に登っていく。ヒカゲツツジが多く見られる。払い切れなかった蜘蛛の巣が頭にまとわりつく。
 
 電波塔のある広場の登山口から20分ほど登ると、左に向きを変えて、小さな岩場を登って明るい尾根に出た。右に向きを変える。尾根からは、北東の山が望めた。ドウダンツツジの道を蜘蛛の巣を払いながら登ると、後方が開けた場所があり、北には納古山が大きく見える。いい形をした山だ。山裾に見える町は下麻生であろうか。

 道はなだらかになり、木漏れ日を踏みながらコナラやアカマツの天然林を進むと、樹間に輝くお社の屋根が現れた。権現山山頂に到着。ススキに覆われた山頂にはお社やいくつかの石碑があった。ここも蜘蛛の巣が多い。お社の前もススキが茂り、参拝者は少ないようだ。ここに人が訪れたのは久しぶりではないかと思われた。三角点もススキの中にある。地面をよく見るとセンブリがたくさん生えている。踏まれた硬い地面に生えており、小さいものが多い。蕾がたくさん付いており、1週間ほどで花が咲きそうだ。
 
 センブリを踏まないように山頂を散策。お社の左には「摩利支天」の石碑、右には3つの石碑が並んでいる。西にもいくつかの石碑が祀られており、石碑の間を歩いていくと、道は消えた。道がなくても歩けそうな稜線で、西にあるピークまで歩いてみたいと思ったが、張り巡らされた蜘蛛の巣で断念。
 
 山頂まで戻って、東へ続く道があったので、この道に踏み込んでみた。こちらはしっかりした道であり、明るい尾根歩き。右に大きな岩が現れ、注連縄が落ちていた。ご神体の岩のようだ。さらに東に歩いてみると、倒木で道が遮られている。ここで引き返して、山頂に戻り、下山開始。
 
 登ってきた道を下る。帰路は蜘蛛の巣が無いので一気に電波塔のある広場まで下った。ここから林道を下っても駐車地点まで戻れるが、林道を歩く気になれなかったので、登ってきた星神社の参道を下り、登山口に戻った。

 この権現山は、マイナーな山であり、登る人は少ないようだ。展望地も少なく、単調な登山道であるが、山頂には神社や石碑がある。また、納古山を間近に見られることがこの山の魅力である。往復2時間あれば登れることから納古山とセットで計画することも可能。蜘蛛の巣の無い冬に登るのがいい。
★権現山からの展望と植物

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