トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

権現山 (516m 関市) 2018.3.17 晴れ 2人

寺尾千本桜駐車場(9:47)→林道終点(9:59)→106番鉄塔(10:34-10:42)→107番鉄塔(10:56)→権現山山頂(11:04-11:12)→107番鉄塔(11:17-12:41)→権現山山頂(12:55)→107番鉄塔(13:04)→167番鉄塔(13:41)→105番鉄塔?(13:49)→車道(14:01)→駐車場(14:04)

★3月17日に関市の権現山に登ってきました。
★寺尾千本桜の駐車場をスタート。
★ふれあい橋を渡ったところから林道を歩き、林道終点から山道に入りました。
★咲き始めたショウジョウバカマを見ながら、すぐに尾根に出て、急斜面を一直線に登りました。
★左山のトラバース道となり、谷を2つ渡って鉄塔へ。
★鉄塔からは真っ白な能郷白山や御嶽山を望むことができました。
★鉄塔から急緩の尾根を登って、右山でトラバースして主稜線へ。
★一旦、左の鉄塔下で展望を楽しんで引き返し、お社のある権現山山頂を踏みました。
★再び鉄塔まで引き返して、温かい陽だまりで正午のチャイムを聞きながら昼食。
★帰路は登ってきた道を引き返すこととし、主稜線の分岐点まで戻ったところで、登ってみえた単独男性と出会いました。
★男性はホームページを開設してみえるKENさんで、KENさんから周回できるコースがあることを教えていただき、案内していただけることに。
★三度、鉄塔に戻ってさらに水平の道を東へ進み、北に向きを変えて急斜面を下り、鉄塔2つを経由して、駐車地点より少し北に下山しました。
★KENさんと山談義をしながらの、たいへん楽しい山歩きとなりました。

 関市の権現山は山歩きを始めた当初に登っている。今から15年前になる。そのときには南から登って西に下ったが、北からのルートはまだ登っていない。

 昨年、このルートを登ろうと寺尾千本桜の駐車場付近で登山口を探したが見つけることができなかった。夏草が茂る時期で、登山口があると思われた林道は草に覆われて踏み込みにくく、林道入り口付近で撤退を決めたことは記憶に新しい。
 
 この休日、近場の山を登ろうと考え、この権現山を思い出した。権現山のネット情報はたくさんあるが、千本桜からの登山口が今一つはっきりしない。この時期、草が生茂る前であることから、再度チャレンジすることとし、寺尾千本桜に向かった。

 桜のつぼみが固いこの時期、寺尾千本桜の駐車場には1台の車も停まっていない。公衆トイレの近くに駐車して靴を履き替えスタート。車道に沿って南に歩くとすぐにふれあい橋を渡る。

 橋を渡ったところから東に未舗装の林道があるので、この林道に入る。左の川に沿って人工林の中を歩くと、道は左に向きを変えてササの広場で行き止まりとなり、山道が左右に続いている。
 
 右の道に入り、折り返すようにササの中を登って行く。足元にはショウジョウバカマのつぼみがふくらんでいる。折り返しながら登って行くと、すぐに尾根に出た。日当たりのいい場所に自生するショウジョウバカマの花は満開。
 
 前方に太陽を見ながら急な道を登る。人工林の中、しばらく登るとなだらかな道となるが、再び急登。やがて左山のトラバース道となり、少し下って小さな谷を渡る。さらに下って再び石がころがる谷を渡る。
 
 この先で、左に道が分岐しているところに出た。どちらも踏み後がしっかりしているので、おそらくこの先で合流するだろうと推定して、二手に分かれて登ることに。
 
 直進すると、106番鉄塔の下方の尾根に飛び出し、鉄塔に向かうが、道が薄く、刈り払われた潅木が枝を伸ばして歩きにくい。歩きやすいところを選びながら急な斜面を登って鉄塔の下に立った。
 
 先ほどの分岐の正しい道は左のようだ。左の道に進めば尾根に出て少し戻るようにして鉄塔に着く。西には目の前に汾陽寺山が見える。北に見える真っ白な山は能郷白山だと思っていたが、帰って調べてみると白山だった。その左の白い山は滝波山。右にはぎりぎりのところに御嶽山が見える。
 
 青空の下、すばらしい展望に感動。しばらく展望を楽しんだ。この鉄塔からの送電線は北の尾根の鉄塔に続いており、その尾根には2つの鉄塔が立っている。この時、この後、この2つの鉄塔を経由して下山するとは思いもしなかった・・・。
 
 鉄塔を後に、人工林の尾根を登る。右山のトラバース道となり登り詰めると稜線に出た。権現山山頂は右であるが、左に107番鉄塔があるのでまずは鉄塔に向かう。1分ほどで鉄塔到着。

 鉄塔下からは先ほどの106番鉄塔と同様に北側の展望が素晴らしい。昼食場所をここに決めて引き返し、稜線合流地点を通過して権現山山頂に立った。鉄塔からは数分で山頂に到着できる。
 
 山頂にはお社があり、周囲はヒノキ林で展望は無い。15年前に登った記憶を思いだしながら、神社に参拝して、登ってきた道を引き返し、107番鉄塔まで戻った。
 
 鉄塔下の陽だまりにシートを敷いて昼食にする。メニューは缶詰とパスタ。コーヒーで閉めて1時間以上昼食を楽しんだ。

 帰路は登ってきた道を下ることとし、鉄塔を後に稜線を分岐点まで戻ると、我々と同じルートを登ってきた単独男性と出会った。カメラとペットボトルのみという軽装で、武芸川のカタクリ群生地を見た後、近くのこの権現山に登ってきたとのこと。
 
 300名山制覇を目指しているなど山談義をしているうちに、ヤマレコに山行レポートを掲載してみえるKENさんであることが分かった。KENさんも我々のHPをご存知で、山友つながりで話が盛り上がった。
 
 ピストンで下山することを告げると、周回できるコースがあり、KENさんは周回コースを歩くという。我々もその周回コースを歩くこととし、同行させてもらうことに。
 
 3人で再度権現山山頂を訪れ、三度107番鉄塔を通過。周回コースは107番鉄塔からさらに東に向かう。道は明瞭。鉄塔から数分歩いたところで主稜線を北に外れて急斜面の下りになる。
 
 天然林から人工林へと急な下りが続く。展望の無い単調な下りであるが、KENさんといろいろな話題で話をしながら下ったので退屈しない。急緩繰り返しながら鉄塔から40分ほど下ったところで168番鉄塔への分岐が現れ、明るい小ピークを通過。
 
 その先で167番鉄塔の立つピークに到着。鉄塔からは素晴らしい展望が広がる。正面には汾陽寺山が美しい山容を見せる。なだらかな台形をした汾陽寺山はこの位置から見ると三角形をしており、全く違う山に見えるのが面白い。左には今歩いてきた権現山や106・107番鉄塔が見える。
 
 汾陽寺山を見ながら明るい道を数分下って行くと再び鉄塔に着く。106番鉄塔の下にある鉄塔であり、鉄塔番号を確認しなかったがおそらく105番鉄塔と思われた。167番鉄塔からの送電線はちょうどこの鉄塔の真上で交差している。
 
 ここから道は右に折れて北に向かい、送電線に沿ってジグザグと下り、人工林を抜け、橋を渡って車道に出た。車道を南に歩いてすぐに駐車地点に戻った。KENさんとは駐車場でも山談義をして、またどこかでお会いできることを願って分かれた。
 
 KENさんに出会えたことは全くの偶然で、昼食が1分長ければ出会えなかったことになる。KENさんに出会えたことで周回ができ、楽しい山歩きとなった。
★権現山からの展望

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