トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号)
*点線は推定トレース
箱岩山 (979m 白川町) 2014.7.21 晴れ 2人
長寿の森看板・登山口(10:16)→稜線(10:58)→箱岩山山頂(11:03-12:37)→大岩(12:42)→登山口(13:11)
★7月21日に白川町の箱岩山に登ってきました。
★白川町黒川の県道70号線から、JAライスセンターに向かって南に折れ、林道を走って「長寿の森」の標示がある登山口へ。
★林道を後に、湿地を渡って人工林を登りました。人工林は天然林となり、さらに人工林との境の急斜面を真っ直ぐに登って、ササの稜線へ。
★左に直方体の巨石を見て、稜線を右へ歩き、箱岩山の山頂を踏みました。
★山頂は樹林に囲まれ、北側に僅かな切り開きがある程度。
★山頂から西側に下ったところに、岩の上の展望地があり、ここからの眺望は素晴らしく、眼下に黒川の集落が見下ろせました。
★標高1000mの山頂はさわやかな風が吹き、寒いくらいの展望地でゆっくりと昼食。
★積乱雲が湧き上がる空の下で、短時間の夏の里山歩きを楽しんで来ました。
この暑い時期、少しでも標高の高い山に登るのが鉄則であるが、時間的に遠方に行く余裕も無いことから、天気予報を見ながら、標高1000mほどのまだ登っていない山を近場で探した。白川町にある箱岩山は、以前、無反山に登ったときに南側に見えた三角形の美しい形をした山である。
登山口は白川町黒川にある。黒川へは県道70号線を利用するが、道が狭いところがあることから、今回は白川口で国道を右折して県道62号線で東白川村に入り、新設されたトンネルを通って黒川に抜けた。県道62号線沿いにある白川茶屋に寄って、今回はよもぎ饅頭を購入。このお店の特産品はどれも美味しい。
黒川東白川トンネルを抜けて県道70号線を東に向かい、右側の登山口を探しながら車を走らせる。目指すは登山口となる林道の入口で、JAライスセンターへの道でもある。右側に箱岩山登山口の小さなプレートを発見。これは旧登山道へ行く道のようだ。トンネル出口から2kmちょっと東へ走ったところで、JAライスセンターの標示に従って右折し、集落を抜けて山の中に入る。
すぐにJAライスセンターが右手に現れ、国道からライスセンターまでの距離は600mほどである。ここから未舗装道路となり、ゆっくりと走る。路面の一部には凹凸の大きなところもあるが、普通車でも走れる林道である。ライスセンターから約1.5km走り、左に大きくカーブしたところに新しい「長寿の森」の看板が現れた。この看板の横に山道があり、ここが登山口となる。
林道の路肩に車を停めてスタート。ノギランやオカトラノオの花を見ながら山道に入る。人工林の中、草付きの道を歩き、湿地帯を渡ってササを分ける。マダニチェックをしながらササの道をジグザグと歩いていく。掘れた道を抜けると天然林となる。なだらかな尾根道となり、木に立てかけられた脚立があった。アカマツが多く、道には松葉が積もっている。尾根には岩も見られる。
ヒノキの大木を通過し、急斜面に取り付く。右には人工林、左に天然林の境を真っ直ぐに登る。様々なキノコを見ながら急な道を一歩一歩登る。登り詰めたところで、道は右に向きを変えて人工林の中を歩く。間伐した丸木が散乱し、下草は潅木がわずかに見られる程度。
大岩が現れ人工林を登り詰めるとササが茂る稜線に出た。ササに覆われた稜線の左には大きな四角い岩があり、薄い踏み後が続いている。この大岩へは帰路に寄ることにして、右折する。稜線も人工林で、ササが道を覆っている。マダニを気にしながら、稜線の左側に付けられた緩やかな道を歩いていくと天然林となり、すぐに箱岩山山頂に到着。
木の板に「箱岩山頂上」と白ペンキで書かれた標示板と、注連縄が掛けられた小さな石仏が佇んでいる。横たえられた枯れ木には絵馬のような板がいくつか吊り下げられており、板にはマジックインキで「保育園の先生になりたいです。」などと子供たちの夢が書いてある。平成25年5月2日の日付があり、昨年の学童登山の登頂記念プレートと思われた。
山頂は木々に覆われて、北側にわずかの切り開きはあるが、ほとんど展望は無い。更に先に道が続いているので、斜面を下っていくと小さな岩場を下って展望地に出た。切り立つ大岩の上の展望地からは、目の前に山間に広がる白川町黒川の集落が見下ろせ、綿雲の下に無反山や宮山などの山並みが連なって美しい景色が広がっている。さわやかな風が流れ、下界の暑さがうそのよう。Tシャツ1枚では寒く、シャツを羽織った。
昼食はこの展望地でとることにして、チャーハンを作り、ゆっくりと昼食を楽しんだ。暑い夏であるが、ここはまさに別天地。白川茶屋で調達したよもぎ饅頭が美味しい。パーコレーターで沸かしたコーヒーで締めくくって昼食を終えた。
帰路は同じ道を下って、稜線出合から更に先に歩いて大岩に寄ってみた。箱岩山とはこの岩から名前が付いたのではないかと思われるような四角い大岩である。この山で見る多くの岩はこのように四角い形をしているのが面白い。
大岩を後に、人工林を抜けて急斜面を下り、間もなく林道に出るというところで、左にササに覆われた道を見つけた。この道が旧道と思われた。湿地を抜けて、林道に出て、短時間の山歩きを終えた。
箱岩山は人工林歩きが多いが、山頂西の展望地はすばらしく気持ちがいい。登りが1時間ほどであることから、付近の山と組み合わせて登るのがいい。
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