トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平23情使、第517号) 

箱岩山・白草山 (1669m 1641m 下呂市) 2011.10.7 晴れ・曇り 2人

林道脇駐車地点(8:56)→登山口(9:29)→2km地点(9:55)→三ツ岩(10:21)→箱岩山分岐点(10:45)→白草山山頂(10:54-12:07)→箱岩山分岐点(12:13)→箱岩山山頂(12:21-12:28)→箱岩山分岐点(12:38)→2km地点(13:17)→登山口(13:37)→駐車地点(14:36)

★10月7日に下呂市の箱岩山と白草山に登って来ました。
★白草山は11年前の積雪期に登っていますが、箱岩山に登っていなかったことから、今回は箱岩山登頂が目的。
★登山口近くの林道脇に車を停めて出発。
★林道を30分ほど歩いて登山口へ。
★谷沿いの道から急斜面を折り返しながら登り、稜線に取り付きました。
★右に白草山、左に箱岩山を見ながら、気持ちのいい稜線を歩き、まずは白草山へ。
★地元の人たちが白草山に登る行事があり、山頂は50人ほどの人で大賑わい。
★ランチの後、分岐点まで戻って、目的の箱岩山山頂を踏みました。
★御岳山は雲に隠れていましたが、紅葉が始まった秋山を楽しんできました。


 今から11年前の12月に雪の白草山に登ったが、雪に苦戦しタイムオーバーで箱岩山に登ることができなかった。箱岩山は白草山の北側に隣接する山であり、白草山山頂の手前の分岐点から簡単に山頂に到達できる。今回は白草山のリバイバルと取りこぼした箱岩山を目指す。

 下呂市街手前から中津川方面に右折し国道257号に入り、「乗政」の標識に従い左折して県道440号線へ。乗政温泉の集落を通過し、林の中の狭い道を走る。乗政キャンプ場までは記憶よりも遠く感じた。乗政キャンプ場を通過してカーブを上ると、広域林道に出る。これを左折してすぐに林道脇のスペースに登山者の車が何台か駐車してあるのが目に入った。さすが、人気の山だ。左路肩のふくらみに駐車。11年前は林道からの展望があったように記憶しているが、今は人工林の木々が大きくなり展望はない。

 出発する登山者を見ながら、靴を履き替えて歩き始める。10台以上の車が止まっていることから、山頂はかなりの賑わいにちがいない。山火事注意の幕を見ながら、車止めのロープが張られた道へ折り返すように入る。さらに車止めのゲートの脇を抜け、未舗装の黒谷林道を歩く。道にはアキノキリンソウやノコンギクなど秋の花が見られた。小さなイガグリも落ちている。

 黄色く色づき始めた落葉樹のトンネルは朝日に映えて美しい。右は深い谷、左は急斜面で切り立った岩もある。谷には木を乗せた大岩も見られ、林道歩きも退屈しない。歩き始めて30分ほどで林道終点。草の小広場を横切って木の橋を渡る。橋には山頂まで2.7kmの標示がある。堰堤のある谷に沿って右山で歩く。谷川の音が心地よい。

 2.5km地点で折り返して谷を離れる。歩いてきた林道の谷を見下ろせるトラバースとなるが、ここも以前はヒノキが小さく、もっと展望がよかったような気がした。2.3km地点を通過。斜面のジグザグ登りとなる。石がごろごろしたところもある。登山口から30分ほど登ったところで2km地点を通って人工林の中で小さな橋を渡る。ジグザグ道が続き、ササが現れると尾根に出る。ここから尾根歩きが始まる。

 道脇のササはよく刈り取られており広い道となっている。ササの背が高く展望はないが、所々に右側の尾根に向かってササが刈り取られたところがあり、南側の山々が望めた。重なり合った山並みが美しい。一直線に尾根を登っていくと、右前方にササの稜線が見える。白草山である。適度な傾斜の尾根をひたすら歩く。1km地点を過ぎると前方が開け、白枯れした木々の間に樹木に隠れるようにして三ツ岩が見えた。三つの岩が重なっている不思議な岩だ。この岩も以前はもっとよく見えたのだが、ここも周囲のヒノキが大きくなったようだ。
 
 三ツ岩を見上げながら日の当たる草付きの道を歩くとすぐに樹林帯に入って箱岩山の標示を見る。ここが箱岩山と白草山の分岐点である。まずは白草山に向かって直進する。ここで御嶽山の雄大な姿に感動するはずだったが、今回は白い雲に隠れて裾野しか見えない。白草山へはなだらかなササの丘陵をS字に歩く。白草山のハイライトコース。数人の団体さんを追い抜く。本格的な格好の人や軽装の人が混ざっており、どのようなパーティだろうと思ったが、その理由はこの後すぐに分かる。

 広い道を歩いて山頂到着。山頂は20人ほどの登山者で賑やかだ。中央に立つ山名標示柱は11年前と全く同じだ。標示柱の裏側には平成13年4月の文字が書いてあり、我々が登った年にできたもの。標示板の製造会社の方がこのHPを見て標示柱の写真送付の依頼メールがあったことを思い出した。標示柱は11年の風雨にさらされたとは思えないほどきれいだった。

 南側のササの中にも道があり、大勢の登山者が登ってくる。このコースは鞍掛峠から登るコースで、登ってきた方にコースの状態を聞くと、道はしっかりしていてよく整備されているとのこと。また、今日は白草山作ろう会の登山日であり、地元の方々が両方の登山口から登ってきたとのこと。子ども連れも見られ、市民登山のようだ。山頂手前で追い抜いた団体の皆さんもこの行事への参加者だった。

 時折風が吹くので、ササを背にして昼食にする。山頂は50人ほどの人でいっぱいになり、あちこちで昼食中。我々のメニューは地獄うどん。地獄うどんは揖斐の山仕事人の昼めし。揖斐の山屋さんに教えていただいたメニューを試してみた。作り方は簡単で、ゆでたうどんを缶詰の鯖ときざみネギと醤油で食べる。一味を加えると一層美味しい。今回は鯖缶ではなくシーチキンを使用。うどんはインスタントうどんを使ったが、冷凍うどんなど腰のあるものがいい。簡単で美味しかったので、これからの山メニューにしたい。

 団体の女性が手作りパンを山頂の登山者に配布しており、我々もいただいた。隣で昼食をとって見えたご夫妻と山談義。ご主人は足を怪我してドクターストップがかかっているにもかかわらず、登ってきたとのこと。かなり時間をかけて登ってみえたようだ。御嶽山の雲が消えることを期待したが、残念ながら山頂を見せてはくれなかった。団体さん全員で記念撮影が行われた。山頂のほとんどの登山者が行事参加者だった。

 ゆっくりとランチを楽しんで下山開始。いつの間にか御嶽山方向は黒い雲に包まれ雨が降りそうな気配。ササの道からは目の前にこれから目指す箱岩山が見える。山頂付近は木々に覆われ、山頂に向かう一本道に登山者が小さく見えた。箱岩山の左には先ほど登ってきた尾根がでこぼこと下っている。そして、その先には下呂の町が見下ろせた。
 
 分岐点まで下って北に向かう。箱岩山への道もよくササが刈られている。枯れたリンドウがいくつか見られた。ツルリンドウは赤い実をつけている。真っ直ぐに登って樹林帯に入るとすぐに山頂に着いた。山頂は狭いがササが刈り取られており西や北側の展望がいい。2名の男性と一緒に展望を楽しむ。ここからは登ってきた尾根を先ほどとは反対側から見下ろすことになる。ササの緑の中にある木々が紅葉し始めている。

 東の尾根に向かって道があったので踏み込んでみたが、すぐにササに遮られた。登ってきた登山者と入れ替わるように下山。今度は正面に白草山が見える。分岐点まで戻って登ってきた尾根道を下呂の街を見ながら下った。黒い雲は消え、頭上は青空。振り向くと箱岩山が美しい。途中、山頂手前で出会った団体さんを再び追い抜き、ぐんぐん下って登山口まで戻った。次回は鞍掛峠から登ろうと、木漏れ日の落ちる林道を歩いた。
 
 白草山は人気の山だ。道はしっかりしており迷うようなところは無い。山頂付近のササの道は気持ちがいい。そして、晴れていれば目の前の御嶽山がすばらしい。秋と冬に登ったので、次は春に登ってみたい。
★白草山からの展望

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