鳩吹山〜西山
鳩吹山〜西山 (313m・339m 可児市) 2003.1.12 11名 晴れ

真禅寺登山者専用駐車場(9:01)→鳩吹山山頂(9:35-9:55)→北尾根分岐点(10:17)→一休さん(10:33)→第5展望地分岐点(10:54)→第5展望地(11:00-13:18)→西山山頂(13:35)→西山南ピーク(13:50)→鳩吹山分岐点(14:02)→登山者用駐車場(14:30)

参加者:kuさん、H.sizukaさん、風花さん、katakuriさん、chakoさん、HINEKAさん、AHO-DORIさん、やかんさん、nanaさん、RAKU T&N

 相互リンクをしているHP「2001 山歩きの会」管理人である谷口さんは、毎月、公開登山を開催してみえる。インターネットを通じて参加者を募り、毎回、楽しい山歩きの結果がHPに掲載されている。今回は、この公開登山に参加させてもらった。2003年初めの公開登山は鳩吹山。企画は「クーの山歩き」管理人のkuさん。新年宴会登山でもあり、昼食の宴会がメインの山歩き。残念ながら谷口さんは不参加でしたが、総勢11人のにぎやかで楽しい登山となった。

 このHPに掲載済みの鳩吹山山行レポートは、大脇登山口からパノラマコースを登り、小天神経由で下るコース。今回は、大脇登山口から少し南にある真禅寺コースを登る。鳩吹山から北回りで一休さん、西山経由で真禅寺に下るという一般的なコースである。この山は可児市から犬山市まで広がる大きな山塊で、いくつかの登山道が網の目のように張り巡らされている。「きさくの山遊録」さんのHPに詳細な地図やコメントが掲載されているのでたいへん参考になる。今回もきさくさんの地図を持ち歩いた。(きさくさんに感謝申し上げます)

 中濃大橋を北から渡り、ドライブイン元起の南側を左折し、折り返して国道の下をくぐり(大脇登山口)、ホテル可児の手前を右折。山沿いに少し走って、最初の交差点を北に入れば巨大な鳩吹霊園に入る。墓地の坂を進めば、未舗装の鳩吹山登山者専用駐車場に着く。

 集合時間の20分ほど前に着いたが、すでに半分ほどのメンバーが到着済み。互いに「初めまして」のあいさつ。掲示板で会話をしていることから、初対面でも初対面らしくないのがオフ登山の魅力。イメージの合う人、合わない人、それぞれで楽しい。駐車場で毎日登っているというおじさんから鳩吹山の話しを聞く。毎日、スパイク付きの地下足袋で登ってみえるのにはびっくり。

 全員揃ったところで、今日のリーダーkuさんの案内で駐車場手前のトイレ東側の登り口から出発。いきなり擬木の階段の急登が続く。歩きにくい階段の周囲にいくつかの道ができ、広い登山道になっている。朝日を背中に受け、一気に高度を上げる。後方には巨大な墓地と尾張の低山がシルエットで望める。

 登り切った辺りから目的の西山が見える。前方の2本の鉄塔が鳩吹山山頂である。なだらかな気持ちのいい尾根をしばらく歩き、再び急坂を登れば、東屋が見える。手前にはパノラマコースへの分岐点がある。東屋から望む東方面はすばらしい。可児市の工場団地から登る煙と輝く木曽川。その向こうに納古山やモヤに霞んだ笠置山。御嶽山はかすかに白い物が見える程度だが、ここからの展望は一級品。東屋の北の西にはビニールが張られて、いろいろなものが置かれていた。日めくりもある。登る人の多さが分かる。まさに可児市の金華山である。

 山頂は東屋から少し先。山名の書かれた大きな柱や展望板などがある。ここで再び先ほどのおじさんと出会い、いろいろな話を聞かせてもらった。おじさんを中心にして、三脚2つで記念撮影。

 山頂から西山方面に下る。低木のある尾根につけられた赤茶色の登山道がかなり先まで見通せ、高山の縦走路を思わせる。実に気持ちがいい。この山の数あるコースの中でも、ここが最も印象に残る場所ではなかろうか。30分弱で北周りコースへの分岐点。ここから、暗い雑木林の中を真っ直ぐに下る。北斜面であり、周囲には雪もある。下りきった所に谷川があり、雪の残る木橋を渡って、今度は陽の当たる南斜面を左に登っていく。この登りはネズミサシがたくさんある。

 やがて尾根に出てすぐに北側が開けた一休さんに出る。真下に緑色の木曽川が美しい。坂祝町の町並みや採石場、その向こうには高賀の山群が大きい。一休さんで一休みした後、一旦下って登り返す。この辺りはヒカゲツツジらしき葉を多く見かけた。春に歩いてみたいコースである。

 今回の昼食場所は第5展望地。登り返した分岐から、右に5分ほどでいきなり大岩の上に出る。垂直に切り立った崖の上であり、岩の先へ行かないようにゼブラロープが張ってある。岩の上からは大平山が大きく、その右に八木山、金比羅山と続く。南には木曽川の上に伊木山が富士山の形をして浮かんでいる。

 昼食は展望地すぐ西の崖の縁にあるキャンピングテーブルを活用した。kuさんが2度下見をして選んだとっておきの場所である。最近設置されたと思われる折り畳み式のキャンピングテーブルが針金で固定されている。

 新年宴会特別メニューはすき焼きと雑煮。みんなで持ち寄った食材やお酒は山ほど。これだけの大所帯が腹一杯食べてもすき焼きなどが残ってしまい、展望地にやってくるパーティーをつかまえてお裾分けで盛り上がった。フルコースの食事と楽しい会話で、昔からの仲間のように大いに盛り上がった。山が好きで、人との出会いを求めて集まったメンバーだからこそ、この盛り上がりである。山仲間はいい。偶然にも、昨年の秋に大日ヶ岳で遭遇した隣の町内の一行に出会った。鳩吹山ですでにでき上っており、一層大騒ぎになった。

 2時間以上の宴会を楽しんだ後、西山をめざす。展望地から分岐点まで戻り、西山への坂を登る。分岐点から10分ほどで西山山頂に着く。雑木林で覆われ、展望はない。ここから、南に下り、登り返して西側が望めるピークへ。ピークを過ぎればすぐに東屋がある。ピークの尾根を西に進めば犬山・石原登山口へ抜ける。

 東屋からの下りは、再び広い道となる。すぐに鳩吹山への分岐点を通過し、南へ下る。前方には鳩吹山と朝登ってきた真禅寺コースの赤土の登山道が望める。山の中をぐるりと一周してきたことがよく分かる。下界には駐車場へ続く林道や大きな鳩吹霊園が望める。クサリの手すりがある階段を下りれば林道に出る。谷を右に見ながら、S字カーブを歩いて駐車地点まで戻った。

 大勢で行く山歩きは楽しい。現代のコンピューター社会において、人間関係がますます希薄になると言われる中で、掲示板での語らいが月1度の顔の見える山歩きに発展していく。こうした取り組みは、クールな情報社会の中のまさにホットな部分である。公開登山というすばらしい企画がなければ、今日の出会いもなかったであろう。「2001 山遊びの会」の谷口さんに感謝。また、引率のkuさん、ご苦労様でした。皆さん、ありがとうございました。
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