洞山〜西山の写真1
洞山から西山の地図
洞山〜金華山〜西山 (洞山:205m 金華山:328m 西山:176m 岐阜市) 2002.1.26 曇り 2名

白山神社(13:23)→権現山【白山大権現奥ノ院】(13:43)→洞山山頂(14:07-14:13)→峠1交差点(14:38)→232mピーク(2:55-3:08)→峠2交差点(15:25)→金華山山頂(15:50-15:55)→西山山頂(16:35-16:40)→達目洞団地(16:52)

 27日の山行を計画していたが、天気予報は雨。26日も夕方から雨の予報。それなら、雨の前に近場の山歩きに出かけることにする。最も近場で歩いたという気分になるコースといえば、金華山山塊をぐるりと一周するコース。南尾根最東の権現山から西の洞山、さらに金華山方面に方向を変えて232mピークの岩山を超え金華山へ。ここから鼻高コースの東尾根を下り西山を終点とするU字型のロングコース。題して金華山大縦走。権現山から洞山を経て232mピークまでのコースはまさに知られざる裏銀座である。

 午後からの出発であり、雨も心配されることから、車2台を使用。終点となる西山の麓の達目洞団地の登り口階段横の道路ふくらみに1台を駐車しておき、起点となる名鉄美濃町線琴塚駅少し西の白山神社へ向かう。白山神社は大きな神社で駐車場やトイレもある。

 登山口は、境内を登り詰め、左側奥の鳥居のたくさんある脇を登った所にある。案内板には権現山まで550mで約30分とある。枯れた谷を左に、赤土とチャート岩盤のよく踏まれた道をジグザグに登り、左にトラバースしてすぐに尾根に出る。尾根から右にも道があり秋葉神社とある。縦走路は左。岩の急斜面を登り直ぐに権現山に着く。

 赤い鳥居と白山大権現奥ノ院がある。ここでもう一度柏手を打つ。南の展望はよく、小さな前一色山以外、山はない。遙か遠くには養老山が霞んでいる。縦走路は奥ノ院裏手から西に続いている。以前、ここから先の道は周囲の灌木の枝が伸び、藪っぽいところもあったが、今では明瞭な道になり歩きやすい。

 権現山から下り道になる。多少のピークを繰り返し、前方に見える洞山を目指す。南には樹間から住宅街がよく見える。鞍部からひと登りで洞山に着く。以前は木に覆われて展望は無かったが、冬でもあり金華山方面が樹間から望める。板きれで作った山名プレートを木に結びつけて、先を急ぐ。

 明るい岩の多い道を下る。これから目指す232mピークや金華山と東に続く東尾根のいくつかのピークがよく見える。鞍部からは尾根をはずれて北斜面に付けられた道に入る。尾根とは違った落葉樹の多い道を歩く。ここら辺りから見る岐阜城は232mピークの上に乗っているように見えるのがおもしろい。途中、鉄塔巡視路と交差する。すぐ上の尾根には鉄塔があり、鉄塔まで登ってみると南側の視界が得られる。

 落ち葉の絨毯の道はしだいに北に向きを変え、人工林を抜け、掘り割りの峠道と交差する。岩戸トンネルのない昔はこの峠道が達目洞と岩戸をつなぐ重要な道であったにちがいない。この峠道で登山道は遮られる。前に、道が分からず、右に進んで232mピークの東の山腹に迷い込んだことがある。登山道は10mほど東に行った所から、峠道を突っ切るように続いている。入り口に目印のテープを巻き、いよいよ232mピークの登りとなる。

 様子が一変し、見晴らしのよい岩の多い斜面に出る。振り返れば、ここまで歩いてきた尾根がうねうねとつながって見える。こんなに歩いて来たことに驚く。道は尾根の岩場を右に迂回して主尾根につながっているが、岩場を登れば更なる好展望。主尾根に出ると左右に道が延びている。232mピークは左である。右に行くと達目洞に下りてしまう。

 直ぐに232mピークに着く。残念ながら、ピークは樹林の中で展望がない。少し進むと岩壁上部の展望のよい場所に出る。ここが今回の最高のビューポイントとなる。南にはもやの中に沈む岐阜市街と遙か遠くに養老の山々、その北に池田山が頭を出す。北には松の枝ごしに岐阜城が大きい。ここは本当の232mピークではないが、標高は同程度。お気に入りの場所なので、ここの木に表示板を取り付ける。

 ロッククライミング練習場となる岩壁の上部を左に下る。展望がいい。そこから道は一気に急斜面を下り、岩戸から金華山への道に出る。この入り口にもテープを巻いておく。

分岐点からは、表銀座。今年元旦に登った道である。遅い時間にもかかわらず、登る人がある。30分たらずの登りで金華山山頂。閑散とした金華山山頂でトイレに立ち寄り、鼻高コースの東尾根を下る。元旦に下りた達目洞への分岐点を過ぎ、西山を目指す。このコースは長良川を見下ろしながら歩ける静かなすばらしいコースである。

 山頂に鉄塔が立つ西山が近づいてくる。再び達目洞への分岐点を過ぎ少しの登りで西山山頂に出る。大きな鉄塔がある山頂は南から西の展望が開けている。ここからは今まで歩いてきた縦走路がぐるりと見渡せるのがすばらしい。達成感を感じながら、ここにも山名プレートを取り付けた。

 下りは鉄塔から延びる電線の下を目印に、高木が刈り払われた見晴らしのよい急斜面を下る。取り付きは道が無いように見えるが、直ぐに明瞭な道に出て一直線に団地西端の道路まで下ることができる。車に着いたところで、雨がパラパラ降り出した。

 今回は、午後に出発したこともあり、コーヒータイムもとらず、ほとんど休息無しの3時間半の駆け足登山となった。できれば、小春日和に1日かけてゆっくり歩きたいコースである。車1台の場合、車を回収するのが難点となるが、起点と終点の距離は広い車道経由でちょうど3km。徒歩で団地内を縫うように戻れば30分ちょっとで戻れるのではないだろいうか。近くには登山専門店やホームセンターがあるので散策するのもよい。

 岐阜市街のど真ん中で、これだけ変化に富んだ充実の縦走ができるのはここだけ。とっておきのお気に入りコースである。
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