トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号)
瓢ヶ岳 (1163m 美濃市) 2017.7.16 晴れ 2名
ふくべの森駐車場(8:52)→展望台分岐点@(9:14)→展望台分岐点A(9:27)→骨ガ平(9:57)→瓢ヶ岳山頂(10:26-11:33)→骨ガ平(11:57)→見晴台(12:05)→南岳(12:08-12:13)→骨ガ平(12:23)→展望台分岐点A(12:52-12:56)→展望台分岐点@(13:10)→林道・登山口(13:25)→ふくべの森駐車場(13:29)
★7月16日に瓢ヶ岳と南岳に登ってきました。
★トイレのある駐車場から岩の多い涼しい谷を登り、いくつくかの流れを渡って人工林へ。
★谷の源流を詰めて骨ヶ平で尾根に出て、左折しピークを越えて丸木階段を登り返しました。
★主稜線に出てすぐに瓢ヶ岳山頂に到着。
★不安定な天気で遠望は無く、山頂からは高賀山が見える程度。
★高賀山を目の前に昼食。昼食を終えるころ、黒い雲が近づき通り雨に遭遇しました。
★帰路、南岳に寄って往路を下り、途中から展望台への道に合流して駐車場に戻りました。
★この暑い時期にも登山者は多く、真夏でも涼しい瓢ヶ岳を楽しんできました。
この暑い時期の山はいつも選定に迷う。近くの山は標高が低く暑いが、谷を登る山であれば比較的涼しいことから、稜線までは谷歩きができる瓢ヶ岳を選んだ。レポートにはないが2年前の5月に瓢ヶ岳に登っている。夏の瓢ヶ岳は初めてである。
板取川を遡り、自由の女神が立つ三叉路から板取川を離れて片知渓谷に向かって山側に入る。前方に今淵ヶ岳を見ながら道なりに走る。ふくべの森公園に着くと、車が1台止まっていた。さすがにこの暑い時期に登る人は少ないだろうと思いながら靴を履き替えていると、大型バスが目の前を通過した。これにはびっくり。少し上の駐車場に停車したようで、大勢の登山者がトイレに向かって下りてみえた。
団体さんを後に、トイレから少し下った北側の登山口に向かい、大きな表示板でルートを確認。登山道の状態がよければ南岳にも寄りたい。
登山口から岩の積み重なる天然林に入る。緑の空間は涼しく気持ちがいい。階段状に整備されたところもあり、ルートには赤テープが続く。ササの斜面を登って谷を渡る。再び緑が美しいササの道を登って大岩の横を通過。
この先で左に道が分岐しており、草がきれいに刈られている。展望台に向かう道であり、帰路、この道を行くことにして、ここは矢印に従って右に向かう。岩の道を左山で歩き再び2つほどの谷を渡ると、前方に人工林が現れ、いくつかの標識がある。
ここでも左に道があり、展望台への分岐点となっている。先着の単独男性が休息中。男性と会話しながらここで一休みする。男性よりも先に出発。
ここから人工林の中を歩く。下草が少なくどのようにでも歩けそうなスギ林の中を、標識とテープに誘導されて登る。地面は木の根が露出して滑りやすい。水の流れがほとんど無いV字谷の道となり、緩やかに登っていく。
谷の源流まで詰めて稜線に向かってササの道を登ると、前方から男女2名の登山者とすれ違った。我々が初めて出会った登山者だと言われた。後から団体さんが登ってくることを話し、斜面を一気に登って骨ヶ平に出た。
ここはT字路になっており、右に行けば南岳を経て片知山に至る。瓢ヶ岳は左。ノンストップで左折して山頂を目指す。丸木階段を登ってピークを越え、標高差30mほど下る。鞍部から丸木階段を登り返す。
なだらかになると、左手は人工林、右手は天然林。ぬかるんだ広い道を歩いて、再び丸木階段に取り付き、一直線に急坂を登っていくと尾根に出る。左は奥瓢ヶ岳、右は瓢ヶ岳山頂であり、右折してすぐに明るい瓢ヶ岳山頂に飛び出した。
誰もいない山頂には中央に三角点、周辺には丸木ベンチや標識、登山ノートボックスなどが設置されており、数本の木が枝を広げている。南以外は展望が得られるが、曇り空で西の高賀山が見える程度である。
記念写真を撮って、木の下で昼食にする。今回は簡単にインスタントラーメンのメニュー。単独男性が下山され、山頂を二人占めしてコーヒーの準備をしていると、次第に黒い雲が頭上を覆い、高賀山が雲で霞み始めた。
「雨だ!」 木の葉を揺らす雨の音が次第に近づいてくる。ちょうど沸いたコーヒーをカップに注いで、急いで食器やシートをザックに詰め込んだ。雨音は間近に迫り、パラパラと雨が降り始めた。木が頭上で枝を広げているので水滴はすぐには落ちてこない。傘を出して、空を見上げながらコーヒーを飲んだ。
大雨になりそうな雲行きだったが、雨はすぐに止んだ。単独女性が登ってみえたので、団体さんに会わなかったかをお聞きすると、林道を歩いていたとのこと。その後、単独男性が登って見えたが、団体さんには会わなかったそうだ。団体さんはどこへ行ったのだろうか不思議だったが、この後、団体さんの行動が分かることになる。
4人でしばらく山談義。男性は高賀山方向への道を下ると言われた。二人を山頂に残して下山開始。丸木階段を下ったところでバスの団体さんに遭遇。聞けば、愛知県からのツアーで、南岳経由で登ってきたとのこと。駐車場よりも下にある南岳経由のコースを登ったことから、林道を歩いていた理由が分かった。
団体さんを見送って、骨ヶ平まで下った。雨の心配もなさそうなので、南岳まで足を伸ばすことにする。南岳への道は草に覆われているのではないかと思ったが、ササがよく刈り取られている。
すぐに丸木階段に取り付き急な坂をまっすぐに登って行く。息を切らしながら登り詰めると見晴台がある。雲で遠望はないが、近くの山が望めた。無数のトンボが舞っている。
見晴台から南に向きを変えて、左に人工林を見ながら歩くと、すぐに南岳山頂に到着。南岳の標示はなく、瓢ヶ岳や見晴台、登山口の方向が錆びた看板に書いてある。
草が刈ってあるのはここまでで、この先はヤブの状態。団体さんはヤブを登ってきたようだ。南岳山頂からの展望は全く無い。写真を撮ってすぐに引き返す。見晴台から下る階段で、瓢ヶ岳山頂を見ることができた。
骨ヶ平らから登ってきた道を下り、人工林を抜けたところで展望台への道を進みかけて分岐まで引き返し、往路の道を下る。その先の分岐で草がきれいに刈ってあったので、設置してある地図を見ると、この道は展望台へのルートの途中に合流することが分かった。
右山で水平な道を歩く。ササが伸び始めており、マダニのチェックをしながら歩いたが、マダニはいなかった。展望台へのルートと合流して、ササの道をジグザグと下り、林道に出た。この入り口にも瓢ヶ岳の標示がある。
舗装道路を歩くと、上の駐車場に団体さんのバスが止まっていた。山頂でお会いした男性はすでに駐車場に戻ってみえ、男性から片知渓谷の千畳岩が素晴らしいので見て行くように勧められた。
駐車場を後に、千畳岩の標示を見落とさないように運転していくと、標示と入り口があったが道が崩壊しているようで立ち入り禁止のテープが張ってあった。千畳岩は次回のお楽しみとして片知渓谷を後にした。
山のリストへ