トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号)
船来山 (116m 本巣市) 2018.4.7 曇り 2人
墓地駐車場(11:37)→智勝院登山口(11:42)→展望台(11:45)→舟木山古墳(11:52)→八幡神社分岐(11:55)→鉄塔(12:07)→郡府山山頂(12:09)→果樹園作業道(12:21)→船来山山頂(12:28-12:34)→果樹園作業道(12:39-13:44)→郡府山山頂(13:57)→舟木山古墳(14:11)→智勝院(14:16)
★4月7日に本巣市の船来山に登ってきました。
★船来山は本巣市の「道の駅 富有柿の里」の北側にある超低山で、標高は116m。
★道の駅から登ればすぐに山頂に到着するので、今回は船来山山頂から南に続く尾根の最先端にある智勝院から登りました。
★智勝院本殿の裏を通って登山道に合流。
★展望台に寄って、地蔵堂、舟木山古墳を通過。
★明るい尾根を歩いて鉄塔から展望を楽しみました。
★郡府山山頂を通過し、アップダウンを繰り返し、放任果樹園上部のアスファルト道へ。
★アケビの花を見ながら、落ち葉の道を登って船来山山頂に到着しました。
★展望のある果樹園まで引き返して、昼食を楽しみ、下山は登ってきた道を引き返し、智勝院まで戻りました。
★船来山は超低山ですが、新緑の中、春の里山を楽しむことができました。
地元の祭りで4月上旬の休日は忙しく、毎年、山に出かける時間が無い。今年も、新年度になってあわただしい中、わずかな時間を狙って低山に出かけることにした。まだ登っていない本巣市の超低山である船来山を選んだ。
ネット情報では、南端から稜線上に道があり、縦走できるようだ。といっても標高は116mであり、縦走の登り時間は1時間かからない。山中での昼食を兼ねて、遅い時間に家を出た。
船来山は本巣市の「道の駅 富有柿の里」の北側にある。道の駅のトイレに寄って、田園の中を南下し、山の南端を目指す。南端には墓地があり、その西側にある駐車場に車を停めた。まもなく正午になろうという時間にスタート。
登山口は墓地の上にある智勝院の東側辺りにあるらしいので、智勝院手前から階段を登って、本道の屋根を見ながら東に向かうと「マナーを大切に」の標示があった。ここが登山口のようだ。
山道に入るとすぐに右に展望台の分岐があった。展望台まで0.1kmなので寄ってみることに。竹藪を抜けると鉄パイプで組まれた展望台が現れたが、標高が低いことから眺望は今一。それでも正面に金華山の山容が美しい。
引き返して落ち葉の道を緩やかに登って行くとトタン板で造られた小屋がある。ガラス越しに覗いてみると仏像が安置されていた。左に竹藪を見ながら歩くと、左側に分岐が現れた。この道は駐車場への近道であり、帰路はこの道を下った。
この分岐点横に石組みの古墳があり、標識には「舟木山古墳」と書いてある。山名と字が違っているのが不思議だ。古墳から下りながら西に向かい右に八幡神社への道を見て、緩やかに登って行くと展望のいい草付きの稜線となる。前方には鉄塔が見える。
ニガイチゴの白い花が咲く道を歩き、石碑を通過して、鉄塔に到着。鉄塔下からは、南西に垂れ込めた雲に霞む池田山が望めた。北東の展望も得られる。鉄塔から緩やかな稜線を歩くとすぐに郡府山を通過。桜の木に「郡府山110m」とマジックで書かれた古い板が掛けてあるが、通過点のようなところで山頂の雰囲気は無い。
小さなアップダウンはあるが稜線はなだらかで大きな登りは無い。この山の土質は砂岩と思われ、稜線でも乾燥しにくく高木が多い。水たまりも見られる。新緑の気持ちのいい稜線歩きが続く。
郡府山から10分ほど歩いたところでいきなり明るい柿畑に出た。舗装道が稜線まで上がってきている。柿畑は廃園となっており、アカメガシワなど木が侵入している。柿の老木の黄緑色の芽吹きが美しい。
柿の木にアケビが巻き付いてたくさんの花を咲かせている。たくさんの雄花の中に大きな雌花が見られた。柿畑上部から北側への分岐があり、北野神社まで0.4kmの標示。その先の林の中に山の神の石碑がひっそりと佇んでいた。
果樹園を後に直角に左に折れて小ピークを越えて登り返すと船来山山頂に到着。山頂にはササに囲まれた二等三角点があり、周囲は木々が取り巻き展望は無い。南西の尾根に向かって道が下っており、道の駅方面に下るコースと思われる。展望も無いので登ってきた道を引き返し、明るい柿畑で昼食にする。
アスファルト舗装の上にシートを敷いてガスストーブ2つでインスタントラーメンとインスタント味噌煮込みうどんを作った。曇り空の下、霞む下界を見ながら、小鳥の声を耳に食べるラーメンは美味しい。
放任果樹園の向こうに花を付けたウワミズザクラやヤマザクラの大木が見える。柿の大産地であるこの地域でも後継者不足で柿畑の廃園が増加しているようだ。アケビがからみついた柿の老木と草が生えたアスファルト道を見ながら、柿産地の復興を願った。
昼食の後、登ってきた稜線を下る。舟木山古墳まで下って、右に分岐している道に入り、竹藪の中を下る。すぐにたくさんの石碑が並ぶ広場に出て、石段を下り智勝院の西側に下りた。
智勝院本殿に寄って手を合わせた。きれいに整備された庭には満開のしだれ桜が美しい。藤棚や八重桜も満開で、散り始めた花びらを踏みながら駐車場に戻った。
船来山は超低山ではあるが、智勝院から登れば往復2時間ほどの山歩きが楽しめる。古墳がたくさんあり、道の駅上部にもあるようなので、道の駅からのコースも歩いてみたい。
★船来山からの展望と花
山のリストへ