トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号)
*点線は推定トレース 


太尾山 (254m 滋賀県) 2014.6.14 晴れ 2人

湯谷神社(11:51)→南城跡(12;09-12:16)→太尾山(12:26-13:26)→盗人岩(13:32-13:46)→八田山展望台(14:10)→青岸寺→(14:17-14:25)→湯谷神社(14:34)

6月14日に滋賀県の太尾山に登ってきました。
JR米原駅の東にある湯谷神社をスタート。
急な斜面を、左に谷を見ながら一気に登って稜線へ。
この山にも城跡があり、まずは南城跡へ。
引き返して北城跡のある太尾山山頂へ。
山頂からは、東西の展望が得られ、誰も登って来ない山頂で昼食を楽しみました。
帰路は、展望地の盗人岩を経由して青岸寺に下りました。
超低山でしたが、歴史探訪をしながらの山歩きを楽しんできました。

 野瀬山に登った後、柏原から米原に向かった。目指す山は、米原駅の東にある標高250mほどの太尾山。超低山である。米原の市街地に入ったところで登山口となる湯谷神社に向かう。住宅街をうろうろして神社を見つけた。車が一台も停まっていないひっそりした神社の駐車場に車を止めた。

 駐車場の隅にある「湯谷公園と太尾山城跡遊歩道案内図」には、太尾山城跡の歴史が書いてある。1573年に太尾城は織田信長に攻め落とされたとある。太尾山城跡周辺の遊歩道の地図があり、登山コースを確認。いくつもあるコースを、今回は左回りで周回することにした。
 
 鳥居を潜って神社に参拝して、「太尾山城跡を経て青岸寺へ約50分」の標示を見ながら小さな橋を渡る。鉄柵を左に、右には人工林を見ながら遊歩道を歩いていくと、右手に大岩が現れ、「濱田口」と書いてある。シダ付きの人工林に入り、左に谷を見ながら登っていく。天然林となり、急斜面に付けられたトラバース道を左方向に歩き、ジグザグと登って稜線に出た。
 
 左は太尾山北城跡、右は太尾山南城跡。まず南城跡に向かう。イワカガミの群落を見ながら稜線を歩くとベンチのある明るい広場に出た。ここが南城跡。さらに南に歩いてみると城跡が続いていた。展望が良く、琵琶湖が望める。
 
 引き返して登ってきた分岐点まで戻り、太尾山山頂を目指す。こちらの稜線も疎林で明るく、大きな岩も見られた。道は稜線の右に付けられており、稜線に上がってみると米原駅と市街地、そしてその向こうには琵琶湖が広がっている。分岐点から数分歩くと、右へ「盗人岩・青岸寺へ」の標示があり、ここを直進すると太尾山山頂・北城跡に到着。

 山頂には案内標示板があり、東西の展望が得られた。頭上には高圧線が走っている。西側には米原の市街地、東側には西坂山から向山への稜線が目の前に見える。この稜線には鉄塔が連なり、歩いてみたい山である。すでに1時近いので、ここで東側の展望を見ながら昼食にする。気持ちのいい山頂で冷やし蕎麦を食べた。醒ヶ井の駅で調達したおはぎが美味しかった。
 
 1時間の昼食を楽しんだ後、一旦山頂から引き返すように一段下りて、山頂を巻くように北に向かった。「盗人岩・青岸寺→」の標示に従って稜線を歩く。盗人岩が現れた。登山道から左に踏み込んだところにベンチがあり、その周辺に大岩がいくつかある。盗人岩は右側の大きな岩のようだ。

 ベンチからは西側の展望がすばらしく、目の前に米原駅がある。通過する新幹線がミニチュアのように見える。左側の大岩に登ってみると、伊吹山が望めた。右側の盗人岩に登ろうとしてみたが、無理は禁物。裏側から登れるかもしれないと思い、登山道に戻って裏に回ってみると、思い通り簡単に岩の上に立つことができた。岩の上からは向山などが望めた。
 
 盗人岩を後に、さらに歩くとすぐに中央登山道の分岐点に着いた。中央登山道は橋が崩落して通行止めの標示があり、ロープで封鎖されている。さらに直進していくと、道が分岐しており、直進は鉄塔に至る。鉄塔に寄ってみることにして、ひと登りして鉄塔の下に出たが、展望は無い。
 
 左に下って登山道と合流し、青岸寺方面に向かう。眼下に米原の市街地を見ながら、明るいザレた斜面を下っていくと、右山となり、八田山への分岐点を直進。ここで八田山に向かうべきだったかも・・・。左に人工林がある広い道を下ると、建物が見え、ほぼ下山したところで、右に八田山展望所への道があったので、登ってみる。5分ほど登ると展望所があり、ここからも琵琶湖が望めた。
 
 すぐに引き返して幼稚園の裏に出た。その先にある青岸寺に寄ってみる。青岸寺は庭園が有名で、訪れる人も見られた。時間がないので庭園は見学せず、金比羅大権現を経て湯谷神社に向かう道を歩いた。中央展望台への道を左に見て「牛頭天王社」に参拝。病平癒の神様であり、牛に似た動物が檻に入っているのが面白い。その先で明治天皇小休所を見て駐車場に戻った。
 
 太尾山は1時間ほどで周回できる。展望もよく、歴史探訪もできる。今回のように、他の山とあわせて登るのがいい。
★太尾山からの展望

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