トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号)
池田山 (924m 池田町) 2015.6.28 晴れ 2人
霞間ヶ渓駐車場(8:48)→東屋・車道(10:03)→眺望の丘(10:10)→焼石神社(10:27)→ハンググライダーフライト場(10:31)→広場・トイレ(10:49)→森の駅(11:01)→池田山山頂(11:18-11:25)→森の駅上部のベンチ(11:35-12:24)→森の駅(12:28)→広場・トイレ(12:34)→池田の森(12:51)→焼石神社(13:02)→東屋(13:24)→霞間ヶ渓駐車場(14:20)
★6月28日に、14年ぶりに池田山に登ってきました。
★霞間ヶ渓公園の登山口駐車場をスタート。
★東海自然歩道の広い登山道はカーブの連続。草花も少なく、単調な道をひたすら登りました。
★1時間20分ほど歩いて車道を横断。その後、車道を横切りながら、焼石神社を通過してハンググライダーフライト場へ。
★濃尾平野の大展望を楽しんで、山頂を目指しました。
★森の駅の駐車場から尾根を一直線に歩いて山頂へ。
★展望の無い山頂をすぐに引き返して、ベンチのある明るい尾根で昼食を楽しみました。
★梅雨の合間。涼しい風が吹く中、初夏の緑を楽しむ山歩きとなりました。
当初予定していた揖斐方面の山は天気がよくないことから、久しぶりに池田山に登ることにした。池田山は14年前に登ったままである。登山口は桜の名所である霞間ヶ渓にあり、池田山の東側の山裾を走る車道に面していることから、容易に登山口にアプローチできる。
8時半を過ぎており、道沿いの駐車場は満車だったので、狭い道を東側に下ったところにある、広い駐車場に停めた。駐車場の上にあるトイレに寄って車道を横断し、登山口に入る。熊出没注意の看板を見ながら、丸木階段の広い道を登る。すぐに、右側の人工林に設置された鳥獣害防止柵に沿って歩き、柵の扉を開けて獣たちのエリアに入る。
駐車場を一足先に出発した単独男性を追い抜き、落ち葉を踏んで広い道を歩いていると、後方から軽装短パンの若者10名ほどが速歩で登ってきて、一気に追い抜かれた。市民ランナーらしく、遊歩道の整備された池田山は訓練場には最適のようだ。
タフロープの張られた崩壊地を通過して、窪んだ道をジグザグと登る。足下に散らばっている青いエゴノキの実を見ながら、単調な登りが続く。道の周囲には、草花がほとんど無く、林道を歩いているようで、退屈である。以前も、こんな道だったのか、思い出しながら歩く。
歩き始めてちょうど1時間たった当たりで、焼石神社まで1.4km 50分の標識を通過。この先で右側の樹木の切れ間から、池田町の田園や北側の低山が望めた。今まで展望が無かっただけに、このわずかな眺めも新鮮である。
喉を潤して、再び単調な道を10分ほど歩くと、車道に合流した。東屋があり、先行者が休息中。ここから車道を右に上がったが、正しくは左に下ってトイレの横に道が続いている。
車道をカーブしたところで左の山道に入る。すぐに道は2つに分岐しているが、直進。ここは眺望の森でベンチがあり公園のようになっている。突き当たると、左方向へ焼石神社の標示があるが、右にも丸木階段があり、鎖が掛けてあった。踏み込んでみるとふみ跡が薄くなったので引き返して、焼石神社方向に進む。
ナツツバキの白い花を見ながら、左方向へ下っていくと車道に出た。すぐに林道に入り、鎖止めの手前から山道へ。車道に出てカーブしたところで人工林の林へ。建物の横を通って道路を横断すると焼石神社へ続く道となる。神社へは帰路に寄ることにして、神社を右に車道を歩く。
左にログハウスの避難小屋が現れると、道は左右に分かれている。ここが池田の森。ハンググライダーフライト場がある右の道に入る。すぐに右側が開けたフライト場へ。濃尾平野の眺望ナンバー1はこの場所である。県内の山で、これだけの展望が得られる場所は滅多にない。
しばらく展望を楽しんだら、山頂を目指す。「山頂へはどのようにでも行ける」と東屋で休息する男性から教えてもらった。池田の森から尾根伝いに歩くのが正式なルートであるが、今回は北側の林道を歩いた。野生化した赤紫色のジキタリスの花を見ながらアスファルトの道を進み、左方向に向きを変えると、未舗装の道となる。正面に見える人工林の山が池田山山頂のようだ。
未舗装の林道を10分ほど歩くと車道に合流。車道を歩くとすぐにトイレのある大きな広場に到着。トイレに寄って、車道を歩こうとしたところ、先行の夫妻から東屋のあるところに山道があることを教えてもらった。
山道を歩いていくと、前方から何匹もの犬を連れた男性とすれちがった。車道を右に見下ろしながら自然薯の栽培地を通過すると森の駅と名付けられた食堂のある展望地に到着。広い駐車場からは南側の展望が開けている。垂井町の田園の向こうには、南宮山や養老山。右には手前の山の向こうに頭を雲に隠した伊吹山が望めた。山々の緑が美しい。
池田山への道はこの駐車場の反対側にある。車道を横断して山道に入る。道はすぐに左右に分かれているが、どちらに行ってもこの先で合流する。我々は右の道に進んだ。V字の道を歩くと、平らな草付きの場所に出た。間伐してあり、よく整備された広葉樹の林で、ベンチがいくつか置いてある。以前登ったとき、この辺りで昼食をとった記憶がある。
稜線のなだらかな道を歩くと、人工林となり、右後方からの未舗装の林道と合流し、すぐに池田山山頂に到着。木造の大きな展望台と、その前には東屋がある。三角点は展望台の左にあり、池田山頂上と書かれた石柱の前で写真を撮った。展望台は破損して危険なため立ち入り禁止になっていた。周囲のヒノキが大きくなり、展望台に上らないと眺望はない。ハンググライダーフライト場で展望を楽しんだので、展望がなくてもよしとしよう。
昼食場所を探したが、適当な場所がなかったので、森の駅上部のベンチまで戻ることにした。歩いてきた道を戻り、10分ほどでベンチに到着。展望のいいベンチを確保して、冷やし中華そばの昼食。頭上の低いところを雲が高速で南に流れる。暑いと思い、木陰のベンチを選んだが、次第に寒くなったのでシャツを羽織った。下界では考えられない涼しさの中、熱いコーヒーを楽しんだ。
1時間ほどの昼食を終えて、下山開始。西側にある道を下って、車道に出る手前で往路の道に合流。森の駅からは車道を歩いて、広場まで戻った。広場のトイレの横から、正式なルートを下ることにした。稜線はなだらかで、広葉樹が点在して公園のようになっており、最近植樹された苗木をシカの食害から守るためにネットがかけてある。
すぐに車道を横断して再び稜線の道を歩く。林道のような広い道で、時折左右の展望が得られる。北側の揖斐の山々は厚い雲に覆われて天気は悪そうだ。前方の大きなアンテナが近づき、その右側を通過。気持ちのいい緑に覆われた道を下っていくと池田の森に到着。池やベンチを見ながら車道に出た。ここで往路と合流。駐車場のトイレに寄って、避難小屋から車道を歩き、焼石神社に寄るため、左の神社への細い道を下り、神社に参拝。この後、登ってきた道をひたすら下った。
池田山は見た目よりも奥が深く、結構登りがいがある山だ。登山口からの単調な山道はちょっと退屈。また、車が山頂直下まで入れることから山に登ったという気持ちが薄らぎ、山歩きのおもしろさにはやや欠けるが、すばらしい展望地や気持ちのいい稜線歩きはこの山の魅力である。雪のある時期に登ってみたい山でもある。帰路、登山口の近くにある池田温泉に寄って汗を流した。
★池田山からの展望
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