トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

笠原富士 (417m 多治見市) 2013.3.17 晴れ 2人

登山口(9:44)→浅間神社(10:09-10:18)→展望台・管理棟(10:31-11:00)→トイレ・ベンチ(11:14-11:23)→笠原小学校分岐点(11:39)→登山口(11:46)

★3月17日に多治見市の笠原富士に登って来ました。
★笠原富士は生活環境保全林「潮見の森」にあり、山頂には浅間神社があります。
★笠原町の富士地区上部にある登山口をスタート。
★よく踏まれた遊歩道を、咲き始めたショウジョウバカマを見ながら登りました。
★30分ほど歩いて、折り返すように浅間神社に向かい、樹林帯の中の笠原富士山頂へ。
★神社に参拝したら、引き返して潮見公園の展望台へ。
★大きな展望台からは真っ白な御嶽山や中央アルプスなどを望むことができました。
★帰路は、「なつの道」を通って、笠原小学校へのルートを下り、駐車地点まで戻りました。
★温かい早春の陽だまりを歩きながら、短時間の春見つけの山旅を楽しんできました。


 笠原富士は多治見市南部の笠原町の愛知県境にある「かさはら潮見の森」別名「潮見公園」にある。潮見という名は、この公園から伊勢湾を遠望できることから付いたそうだ。山の標高は400mほどであるが、登山口からの標高差は200mほどの超低山。岐阜市からこの山1つに登りに来るにはちょっと遠いが、今回はこちらへ来る用件を兼ねて、午前中の時間を利用しての山歩き。「可児からの山歩き」さんのサイトを参考に登山口を目指す。

 笠原町の中心街を抜けて富士地区に入る。南に見える尖った山が笠原富士のようだ。ナビに従って富士地区の坂を一番奥まで登る。急な坂を上り詰めると住宅が切れ、右には公園のある川が現れた。右に曲がって橋を渡る。なお、下山時はこの橋の手前に下りてくることになる。橋を渡って未舗装の広い道を登っていくと道は左に曲がり、すぐに車の進入ができない道となる。ここに「潮見公園→」の木柱や「花水樹ふれあい街道」の看板があり、山の中に良く踏まれた道が続いていた。「花水樹ふれあい街道」は笠原幼稚園から展望台までのコースであり、その距離は3.3kmとある。ここが笠原富士への登山口となる。

 車の向きを変えて、登山口近くの路肩に駐車。道が広く、数台の駐車が可能である。咲き始めたショウジョウバカマを見ながら、靴を履き替えて、山道に入る。窪んだ遊歩道をジグザグと登っていく。背の高いウラジロの壁やショウジョウバカマの花を見ながら、10分ほど歩くと北側が開けた展望地を通過。この時期、木の葉がないので笠原の町が一望できる。
 
 さらに掘れた道を歩いていくと明るい道になり、正面の太陽が眩しい。カンアオイがところどころに見られ、地味な花を咲かせている株もある。ササが現れ、左側が谷状となり、傾斜も緩やかになると、保安林の標識に出会う。ここで左に道が分岐しており、これが浅間神社へのショートカットルート。すぐに参道に合流して、樹林帯の中を2分ほど歩くと灯篭のある小さな浅間神社に着いた。
 
 神社は小さな広場にあるが、林の中で展望はない。富士地区から尖って見える笠原富士はこの神社がある山のようだ。神社に参拝して、写真を撮ったら、参道を引き返す。ショートカットの道を右に見て鳥居を潜ると公園のような遊歩道になった。潮見公園の園内に入ったようだ。右に東屋があり、よく整備された公園の中を歩く。植木には動物を模ったタイルに名前が書いてあり、タイルの町である笠原町らしい演出である。
 
 東方向に歩くと突き当たり、左には大きな駐車場、右の高台には大きな展望台が見えた。突き当たったところにはトイレと管理棟があった。北に真っ白な御嶽山が浮かんでいるのには驚いた。澄んだ空気ではないが遠くの山がよく見える。早速、展望台に登ってみる。三階建てであり、最上部には双眼鏡が2台備えてあった。
 
 北には御嶽山、東には中央アルプスや恵那山、その手前には屏風山が長い台形を作っている。西には弥勒山、南のアンテナ群のある山は三国山のようだ。時折、家族連れが展望台に登ってくるが、子どもはこの高さが怖いのか、すぐに下りていってしまう。双眼鏡で御嶽山や中央アルプスを眺めた。写真を撮って展望台を下りると、きれいに剪定された木に囲まれた金網の中に三角点があり、標識には「標高471.8米」と書いてある。三角点の頭はかなり欠けており、そのために金網で囲われているのだろう。
 
 展望台の南側には根尾淡墨桜二世が2本、さらに下のほうにはウコンザクラの並木がある。管理棟まで戻って、展示してある写真を見て回った。この公園で見られる動植物の写真などが展示してある。

 園内の案内図を入手して、管理棟を後に、左に多目的広場を見ながら、芝生広場に向かう。トイレのあるところから、「はるの森」の方向に下る。人工林の中を下り、小さな橋を渡って人工林を抜け、左に向きを変えて竹薮を見ながら登っていくとトイレとベンチのある広い道に出た。近くには東屋もある。ベンチでコーヒータイムにしようと思ったが、コップを忘れたことに気づき、お茶とお菓子で休憩。ヒオドシチョウやテングチョウが飛び回っている。

 下山は、ここから遊歩道を下る。この道もよく踏まれた広い道で蛇行しながら下っていく。ホオノキの葉が散らばっているところや、笠原の町が見下ろせるところもある。西方向に下って人工林に入ると右に分岐があり、大きな看板があった。遊歩道の案内図で、ここを右に下ると笠原小学校へ至る。直進してすぐに林を抜け、ススキ原の林道に出た。林道を曲がりながら川沿いに歩いて、橋のたもとで車道に合流。車で通った橋を渡って駐車地点まで戻った。
 
 潮見の森には今回歩いたコースのほか、いろいろなコースが整備されている。今回は北側にある道を歩いたが、展望台を中心に西や南にも遊歩道が整備されている。時間があれば、1日かけて全コースを回るのもおもしろそうだ。
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