金華山馬の背コース
金華山馬の背コース (328m 岐阜市)  2001.5.13 晴れ 2名

友好公園(14:15)→馬の背コース→金華山山頂(14:53-15:50)→友好公園(16:20)

 金華山の数あるコースの中で、まだ、馬の背コースを登っていなかったことから、休日の午後、思い立って馬の背コースチャレンジに出かける。

 日曜日の岐阜公園の駐車場は満車。護国神社北にある川原の駐車場に車を止め、車道を友好公園に向かって歩く。ニセアカシアの花が美しい。見上げる金華山は新緑に輝き、所々にツブラジイの花が金色に見える。北斜面は南斜面に比べて、ツブラジイは少ない。金華山という名前はツブラジイで山が金色に染まるところから名前がついたとも言われている。

 ツブラジイの花の香りが立ち込める中、車の行き交うトンネルの上を渡って、瞑想の小道に入る。案内板によると瞑想の小道から馬の背コースに繋がっている。ジグザグを3回ほど繰り返して、三角形の岩がある小広場に出る。ここが、分岐点となる。南が馬の背コース入り口である。馬の背コースに入ってしばらくはきわめて平坦な道が続く。何が馬の背かと思うころ、突然、目の前に遥か上まで続く岩場の急坂が現れる。「登るぞ」という意欲が出る岩場である。50mはあろうかと思われる直登。3点支持で登るほどではないが、途中、木の根や岩を引っつかんで登る。

 危険な馬の背コースとはいえ、次々に登山者が下りてくる。登る人も多い。岩の角が丸くなっていることから、かなりの人が歩いているようだ。急坂を登りきると、やや緩やかな尾根道になる。南にはロープーウェーのワイヤーが見え隠れする。北には、市街が垣間見える。ゆるやかな道はつかの間、岩場や木の根の急坂を息をきらしてひたすら登る。ここもヒトツバの群生が多い。

 山頂近くに、滑り台のようなつるつるの岩が二つほどある。山道は岩場を迂回して作られているが、せっかくの馬の背、夏山の岩登りの練習を兼ねて、岩場を直登する。空が近くなり、鉄の階段を登りきると、岐阜城直下の遊歩道に出る。いきなり観光地である。

 岐阜城前の岩場で、新緑の水道山に続く金色の尾根、霞む木曽川や養老山、そしてベンチでくつろぐ登山者や観光客を眺めながら、ビールとコーヒーを楽しむ。北には先月、山火事になった百々ヶ峰の焼け跡がいたましい。岐阜城を跡に、展望台に行ってみる。霞んでいるものの養老山から高賀山までの大パノラマを眺めることができ感激。

 帰りは、同じ道を慎重に下山。あいかわらず岩場を選んでの下り。分岐点からは、ジグザグを通らず、踏み跡の薄い樹林帯をまっすぐ下り、トンネル手前で行きの道と合流。岩場が多いだけに、下りも30分かかりました。

 馬の背コースは展望はないものの、岩場登りが楽しめ、夏山ファンには魅力あるコースです。
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