トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平23情使、第517号)
岸見山 (266m 山県市) 2012.1.21 曇り一時雨 2人
赤尾集落(12:59)→鉄塔巡視路入口(13:06)→470番鉄塔(13:14)→分岐点(13:22)→469番鉄塔(13:25)→分岐点(13:30)→参道分岐点(13:37)→岸見山山頂・岸見神社(13:44-13:54)→参道分岐点(13:58)→鉄塔巡視路入口(14:20)→赤尾集落(14:29)
★1月21日に山県市の低山の岸見山に行ってきました。
★午後の空き時間を利用して1時間半のミニ登山。
★赤尾集落から鉄塔巡視路に入り、暗い樹林帯から明るいコシダの尾根を登りました。
★470番鉄塔を通過し稜線へ。469番鉄塔に寄って引き返し、山頂を目指しました。
★急斜面を登って山頂へ。山頂には大きな岸見神社がありました。
★神社に参拝して、鳥居をくぐり、下山は広い参道を下りました。この道は広いものの、かなりの急斜面で、おまけに石が多く、慎重に下って、集落に戻りました。
★曇り空で、小雨模様の天気でしたが、雨にぬれた静かな里山の短時間の山旅を楽しんできました。
午後の空き時間を利用して登れる山で、岐阜市近郊のまだ登っていない山を探した。地図をスクロールしていくと、如来ヶ岳の北側に岸見山という名前を見つけた。ネットで検索してみると、2つのレポートがあった。1つはミヤマンさんの記録である。標高300mに満たない超低山であり、鉄塔巡視路も含めて登山道はあるようだ。南と東から登るルートがあり、山頂には立派な岸見神社があることが分かった。岸見神社から参道と思われる広い道が下っているようだが、その道を歩いた記録は見当たらなかった。とりあえず、ミヤマンさんのレポートにある赤尾集落北の鉄塔巡視路を登ることにした。東側から山頂をアタックするコースである。
午後遅くから雨の予報。曇り空の下、山県市の赤尾集落を目指す。国道256号線を北上し、突き当りから高富方向に左折して桜尾小学校付近から西方向に向かって赤尾集落に入る。赤尾公民館近くの路肩に他の車の邪魔にならないように駐車。ストックの代わりに雨傘を持って出発。西には岸見山のなだらかな稜線が見え、山肌にはガスが湧き上がっている。
雨に濡れた車道を歩いて、勝軍神社の前を通り西方向に歩く。泉蔵寺を左に見ながら歩くと、行き止まりの表示がある交差点へ。ここを右折して北に歩く。民家が切れ、梅畑の横を通って山に突き当たる。狭い舗装道路は左に曲がって西に向かっている。この時、まさか下山時にこの道を下ってくるとは思いもしなかった・・・。
北へ直進する未舗装道路もあり、スギの木の下に鉄塔巡視路の黄色い標示があった。直進して竹薮に入るとすぐに左に再び鉄塔巡視路の標示がある。注意していないと見落としそうな場所にある。なお、未確認ではあるがこの未舗装林道を直進しても稜線に出る道があるのではないかと思われた。
鉄塔巡視路に従って、竹薮の急斜面を登る。赤い小さな実をたわわに付けたタマミズキの枝が落ちている。すぐに急斜面を登りきって明るい尾根を登る。周囲にはコシダが茂っている。後方が開け、赤尾集落と岸見山山頂から南東に伸びる尾根が見える。山腹のところどころに赤く見えるのは、この時期、金華山でも見られるタマミズキの木である。
登山口から10分ほど登ると前方に鉄塔が現れた。470番鉄塔である。南西に延びる高圧線の先には471番鉄塔が岸見山山頂から南に連なる尾根の上に立っている。鉄塔を後にさらに登ると、コシダにウラジロが交じる緑の群落が道の両脇を埋める。落ち葉の道はなだらかになり、樹林帯の中のピークに着いた。東西に走る稜線であり、左右に道があると思ったが何も無い。GPSと地図で位置を確認して、ピークから少し先まで下ってみると三叉路があった。山頂は左であるが、まず469番鉄塔に寄るため右へ行く。
稜線のよく踏まれた道を緩やかに下って行く。ガスが流れる。時計回りに歩くと鉄塔巡視路の標示があるところに分岐があり、南へ道が下っている。位置から推測して、おそらく鉄塔巡視路入口の林道に繋がっているのではないかと思われた。この先で鉄塔の下に出た。僅かに展望があり、高富の市街地や南東の山並みが見えた。鉄塔からさらに東へ道が下っており、東側からも登ってこられそうだ。
引き返して分岐点まで戻り、山頂に向かう。左山で暗い人工林を歩き、尾根に出てやや左方向に歩く。ソヨゴの赤い実が落ちている。雨に濡れた林は生き生きして美しい。なだらかな道を歩いていくと、少し下って広い道に合流した。落ち葉に覆われた道は、左から尾根に上がってきている。レポートにあった広い道とはこの道のようだ。帰路はこの道を下ることにして、さらに西に進むと、すぐに再び分岐がある。広い道は左に向かっており、稜線を直進する道は急な斜面になっている。ここは直進する。
急坂を登ると突き当たりとなり、道は左に折れる。ウラジロのある広い道を右山で歩き、稜線に出る。大きな石が左にある。再びガスが流れる稜線を進むと建物が現れた。岸見神社であり、建物の北の階段の上にお社があった。階段を登って、神社に参拝する。お社の前には狛犬が2体あるが、地面にもユニークな形をした焼き物の狛犬らしきものが置いてあった。お社の周りを歩いてみたが、展望は無い。ここが岸見山山頂であるが、あまりにも山頂らしくなかったので、登頂記念の写真を撮るのを忘れてしまった。
階段を下り、お賽銭を投げて、鳥居に向かって長い階段を下る。鳥居の前には広い道があった。先ほど分岐していた広い道がここに続いているようだ。南にも踏み跡があり、踏み込んでみるとコシダの群落の中に細い道が尾根上を南下している。おそらく471番鉄塔に行けると思ったが、天気も今1つなので、今日はここまで。鳥居まで引き返して、広い道を下る。
広い道は参道であり、よく踏まれており、古くからある道のようだ。山側はウラジロで覆われている。車で上ってこれそうな道である。右側の樹間から百々ヶ峰や金華山が望めた。神社から5分ほど下ると、先ほど通過した分岐点に出た。広い道はさらに稜線を外れて東の谷に下っていた。車で上がれる道だと思っていたが、とんでもない急斜面で、車では上がれそうもない。
落ち葉で滑りやすく、蛇行している道をゆっくりと下った。ところどころにホオノキの白い大きな落ち葉が散らばっている。真っ赤なフユイチゴも見られた。石がごろごろして歩きにくい場所を通過し、ようやく緩やかな道を右手の谷に沿って歩く。竹薮が現れ、谷に大きな堰堤がある。金網のフェンス沿いに下り、赤尾谷ダムの標識を通過。左に小さなお社があり、赤尾集落の見える場所に出た。さて、集落のどの辺りに出るのか・・・。
狭い舗装道路を歩いていくと、スギの木と鉄塔巡視路の標示があった。往路に通過した林道入口である。ここに出てくるとは思わなかった。雨が降り始めたので、傘をさしながら集落に向かった。西には、今登ってきた岸見山が見える。山腹のタマミズキの赤色が美しい。集落の中心にある勝軍神社に参拝して車まで戻った。集落の女性の方から、整備されていないので登りにくかったのではないかと聞かれた。登りやすかったことを話すと、最近木を切ったのではないかと言われた。
岸見山は赤尾集落の裏にある地元の里山であり、展望も無く登る人は少ないと思われた。しかし、道はしっかりしており、短時間で静かな山歩きが楽しめる。周回もできる。南側にも鉄塔があることから、道もあるようだ。次回は南側から登ってみたい。
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