位山の写真
位山 (1529m 宮村) 2002.8.17 曇り時々晴れ 2名

登山口(9:00)→リフト終点(9:40)→小ピーク三角点(9:53)→ダナ平林道分岐点・天の岩戸(10:55)→位山山頂(11:06-12:51)→小ピーク三角点(13:48)→リフト終点(13:55-14:00)→登山口(14:20)

 この週末に御嶽山を予定していたが、台風の接近もあり、天気予報は曇り時々晴。雷雨が発生しやすく天候は不安定。このため、御嶽山は延期とし、お盆で渋滞の少ない飛騨方面の位山に登ることにした。

 位山は神の山として崇拝されてきた山である。名前も伝説に由来している。また、巨石文明やペトログラフなど、神秘的な話題の多い山であり、登る人は多い。

 早朝、関・金山線から41号線へ。久々野町のトンネルを抜けてすぐ左折。モンデウススキー場の案内板に従って車を走らせる。41号線から10分程度でモンデウススキー場に着いた。岐阜市内から2時間15分。このスキー場は子どもを連れてよくすべりに来たスキー場で、なつかしい。

 センターハウス前の広い駐車場には、キャンピングカーなどが駐車していた。ここは分水嶺の苅安峠で、そのまま進めば高山市内へ行くことができるが、先日の大雨で道が崩壊し、現在は通行止めとなっている。

 登山口はゲレンデ右端にあるらしいが、そこまでどのように行くのか分からない。車で、一旦、峠を北へ少し下り、折り返して左の土手に上がる舗装道路に入ると、位山遊歩道の標識があり、ゲレンデの下へ出た。(後で分かったが、トイレのある駐車場からさらに西へ未舗装道路を進み、ゲレンデに突き当たったら右へ行くと登山口まで行ける。大駐車場に車を止めて歩いた方がいいかも。) 

 登山口には案内板と赤い登山届けボックスがあり、よく分かる。登山口前の路肩に2・3台駐車可能。真っ直ぐ進めば、ダナ平林道。この林道終点からも位山への登山道「巨石群遊歩道」がある。ゲレンデから山頂までは5km以上を歩くことになるが、巨石群遊歩道を利用すれば、歩行距離は2km以下となる。

 登山届ボックスには、たくさんの届が出されており、今日もすでに1パーティーが入山している。人気のある山である。登山道は草に覆われ、昨日の雨で、濡れていることから、スパッツをつけた。登山届けを提出し、登り始める。

 ゲレンデは日を遮るものがなく、真夏の日差しが暑い。おまけに風がない。歩き始めてすぐに、汗が吹き出る。ヒメコマツが点々と立つゲレンデをゆっくり登る。リフト終点の建物が見えるが、なかなか近づかない。ゲレンデは思ったより急斜面で、それを真っ直ぐに登る。足元のキンミズヒキや紅白のゲンノショウコの花に元気付けられて、かなりバテながらようやくリフト終点に到達。

 今回の行程の標高差は600m強。そのほぼ半分を一気に登ったことになる。振り返れば、雲は多いものの、久々野町や宮村の集落が見渡せる。雲がなければ、乗鞍や穂高、笠がすばらしいであろう。ゲレンデのススキは穂が出たところであり、すっかり秋景色。

 建物の後ろから、丸木の階段を登り、山道に入る。ようやく木陰に入る。取り付きは、少し登るが、道はすぐに緩やかになり、10分ほどでポールが立つ三角点を過ぎる。ここから、山頂までは1時間。深い広葉樹林帯の緩やかな登りである。

 冷んやりした空気の中で、先ほどまでの熱さがうそのよう。風もでてきた。木漏れ日が差し込む道を気持ちよく歩く。路肩にある巨岩には御手洗岩や畳岩など名前が付けられており見物しながら歩く。さらに、所々に「初心忘るべからず」など人生訓が書かれた板がかけられている。かなり古い作のようで、落ちたり朽ち果てて字が読めないものもある。山歩きがよく人生に例えられるが、山道にこうした表示板があるのは何か感慨深いものがある。

 途中、ママコナの群落が道の両脇を飾る。かわいいピンクの花がきれいだ。さらにアカモノの群落もあり、赤い実が美しい。緩斜面であることから、昨日の雨でぬかるんだ所も多い。

 小ピークからちょうど1時間ほどで、ダナ平林道への分岐点にでる。突き当りには、鏡岩や天の岩戸があり、ロープが張られている。古代の巨岩文化を思い起こさせる場所である。山頂へは、丸木が敷き詰められた道を行く。ぬかるみであり、そのために丸木が敷き詰められているようだが、丸木が濡れて、滑りやすい。

 すぐに、水場と山頂の分岐点。どちらも300m先。まずは、山頂を目指し右へ。ツゲやドウダンの潅木の道を歩き、すぐに大きな木造の展望台に着く。山頂はこの先を西へ1分ほど進んだ所にある。

 先着のご夫婦と入れ替わりに山頂へ。展望はない。三角点と山名表示板、表示柱があり、なだらかであることから、通過点のようで山頂らしくない。「水場10m先左」との表示板があるので、荷物を山頂に置いて、南の斜面を下った。

 実は、この表示板は西への道を10m進んで左に曲がり5分ほど下った所に水場があるという意味であったことが後で分かった。南に下って東西の道に出ると「水場スグソコ」との表示。左へ進むと、山頂への分岐点を通過し、少し下って、屋根つきの水場に着いた。「スグソコ」という表現は「少し先」のほうが適当か。

 1人の男性が水を汲んでいた。ダナ平林道から登ってきて、水を汲んで帰るところだという。ダナ平林道は車で問題なく入れるそうである。冷たい水がおいしい。山頂直下にありながら、水が流れているのに驚いた。

 水を汲んで山頂に戻り、展望台へ。展望台手前でヘビに出会った。先客のご夫婦が昼食中。展望台からは、西に川上岳がなだらかな山頂を見せている。遠くの山は霞んで見えない。

 展望台の涼しい風の中で、昼食をしていると、何組かのパーティーがやって来て、展望台はにぎやかになった。多くの人が展望台を山頂と思い込んでいるようであった。展望台に設置されたノートに記帳した。長い昼食後、もう一度山頂に登り、水場への道に下って、ゲレンデまで、今来た道を戻った。

 本格的な登りはゲレンデのみ。後はなだらかな樹林帯を森林浴気分で登る。樹林帯の中は展望がないものの、深い樹林帯は、伝説の山の神秘さを感じる。一味違う山歩きが楽しめる。

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