松尾山 (293m 関ヶ原町) 2001.1.17 曇り 2名
松尾山は関ヶ原にある293mの超低山。前回までの1000級、コースタイム登り2時間の山に比べれば、今回は登りのコースタイム45分。1月はちょっと一息の月と決め込んでの選択である。松尾山は関ヶ原合戦で家康に寝返った西軍の小早川秀秋が陣取った山である。
天候は曇り。午後から雪のち雨の予想。雨がふれば傘をさしてでも往復できるため、行くことに決定。大垣から21号北側のバイパスを走る。垂井町に入ると雪が残っている。関ヶ原に入ると、一面銀世界。関ヶ原IC南を直ぐ西へ。バリバリに凍りついた細い農道のわだちにハンドルをとられながら、松尾山駐車場へ。
10時30分出発。積雪は10センチ程度。気温は0度。スパッツなしで登れると歩き始めたが、10分も歩かないうちに、どんどん雪が深くなり、スパッツをつける。登山道は広く、2、3人が並んで歩ける。急な登りもなく、2度ほどピークを超える。昨日、登った数人の足跡が凍り付いている。その足跡を踏んで登る。雪が30センチほどになり、急な階段を登ると広い山頂に出る。40分で到着。
山頂には小早川秀秋ののぼりや垂れ幕が風になびいている。北側が切り開かれ、関ヶ原の歴史ある地形が手にとるように分かる。小早川が400年前にここに陣取っていたと考えると不思議な気分になる。正面には石田光成の陣地、笹尾山も見える。残念ながら、伊吹山の山頂は雲の中である。東の方向には、以前に登った南宮山、菩提山がモノクロで眺められる。
一角に立派なあずま屋があるが、伊吹下ろしで屋根の下のベンチやテーブルも雪に埋まっている。雪のテーブルでラーメンやぜんざい、コーヒーの昼食。ペットボトルに残った水がすぐに凍り始める。寒冷地仕様でないガスコンロは火力が弱く風にあおられて、役にたたない。ガソリンコンロで沸騰させてはガスコンロに移す。おまけにカセットがテーブルに凍りついて取れない。この寒さでは他に訪れる人もいない。冬に雪のある氷点下の低山も非日常的で楽しい。
山頂にはきれいなトイレもあり、日本史の好きな人にはぜひ訪れていただきたい山である。
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