トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号)
鍋倉山【谷山コース】 (1050m 揖斐川町) 2016.12.10 雪・曇り・晴れ 5人
谷山集落跡(8:16)→山頂4.5km地点(8:35)→橋(最上部)(9:03)→山頂2.9km地点(9:23) →山頂2.5km地点(9:30) →山頂2km地点(9:46)→山頂1.5km地点(10:08)→避難小屋(10:33-12:49)→山頂1.5km地点(13:10)→山頂2km地点(13:28)→山頂2.5km(13:38)→橋(13:58)→山頂4.5km地点(14:21)→谷山集落跡(14:38)
★12月10日に揖斐川町の鍋倉山に5人で登ってきました。
★今回は谷山廃村から東海自然歩道を歩きました。
★粉雪が舞う谷山をスタート。
★谷歩きから尾根歩きへ。
★すっかり葉を落とした美しい二次林の中、落ち葉を踏んで標高を稼ぐと次第に雪景色に。
★着雪した真っ白な木々に感動しながら避難小屋に到着。
★避難小屋で忘年会。
★いつものように豪華な食材で2時間以上、昼食を楽しみました。
★美しい二次林と白銀の世界に感動し、素晴らしい初冬の山歩きを楽しんできました。
揖斐川町の鍋倉山は東海自然歩道のコース上にあり、県内の東海自然歩道で最も標高の高い場所が鍋倉山山頂である。山頂の南にはトイレ付きの立派な避難小屋が建てられており、寒い時期にも小屋の中で快適に昼食ができる。
2004年〜2010年の12月に「クーの山小屋」忘年登山がほぼ毎年開催され、これに4回参加。たいへん楽しい忘年会だったことを記憶している。そんなこともあって、レポートはないが、昨年の12月、いつものメンバーで久しぶりに鍋倉山に登り、新雪の登山を楽しんだ。
今回は、昨年に引き続き、鍋倉山で忘年会をしたいという意見を採用。昨年はスタート地点を長者平としたが、今回は廃村になった谷山集落を起点に計画を立てた。
寒い時期の山歩きであることから、出席者は5人と少ない。谷山集落へはモリモリ村の北にある道を5kmほど車で入るが、道が狭く未舗装であることから、上ヶ流の集落を抜ける道を行くことにした。
県道32号線で春日に入、樫村のバス停から右折して上ヶ流に向かう。上ヶ流集落までは茶畑の中を舗装道路が続く。集落を抜けたところで、工事中通行止めの標示。やむを得ず引き返そうかと車を停めたところへ、工事関係者のライトバンが来た。通行できないか尋ねると、「工事は8時からで、まだ8時前なので今なら通行出来る」と言われた。ライトバンの後をついて行き、工事現場を通過。谷山集落までは難なく到着することができた。
車から降りると、チラチラと小雪が舞っている。今シーズンの初雪。ジャケットを着る人着ない人、思い思いのウエアーで出発。集落の奥にあるお地蔵様に安全祈願して、川沿いに林道を歩く。
鉄塔巡視路の分岐を左に見て、支流の谷を折り返すように渡ったところで、「鍋倉山4.5km・谷山1km」の標示がある。片道5.5kmのロングコースだ。人工林が続き、林の中には石垣が見られ、かつて水田であったことがわかる。
左に谷を見下ろしながら、山側から土砂が崩れたところを通過。人工林を抜け、イチョウの黄色い落ち葉を踏み、苔に覆われた橋を渡る。橋の途中の木が腐食して抜け落ちており、ゆっくりと渡った。その先で斜めに架かった橋を再び渡る。
明るい道になったところで休憩。小雪が落ちてくるが、ジャケットなしでも濡れるようなことは無い。谷から離れて尾根に向かって登る。尾根に出て少し歩いたところで、山頂まで2.9kmの標示。まだ先は長い。
人工林に入り2.5km地点を通過。二次林の美しい天然林となり、ジグザグと登って行くと、山頂まで2km標示を通過。更に標高を稼ぐと周囲のササに薄く雪が積もっている。やや下って湿地を横切り、丸木階段の設置された斜面を登って行く。周囲は次第に雪景色に変わり、実に美しい。雪は見られないと思っていただけに、ちょっとうれしい。
山頂まで1.5km地点を通過。この標示板は地面に落ちていた。早い速度で流れる雪雲の隙間の青空が霧氷のように雪が付着した木々の向こうに見え、その色合いが実にきれいだ。美しい景色に、登りの辛さも忘れて、ぐんぐん登っていく。
避難小屋手前の1047mピークを通過。東側の展望の得られる場所からは、濃尾平野の山々が望めた。金華山も見える。ピークから右山で下って、丸木階段を登り返すと雪に覆われた広場に建つ避難小屋があった。広場の新雪の上に足跡は無く、我々が一番乗り。小屋に入る前に、入口で写真を撮った。
小屋に入って雨戸を開け、昼食の用意をする。いつものように無計画で持ち寄った食材をいただく。おでん、水餃子、きりたんぽ、アスパラ肉巻き、ウインナーソーセージ、焼き芋、パンプディング、ミニトマト、柿、燻製チーズ、油揚げなど、食べきれないくらいの量を完食した。お菓子とコーヒーを最後に、2時間以上の食事会を楽しんだ。昼食の時に、2名の男女パーティがみえた以外、登山者はなかった。
昼食後、外に出ると広場の雪はかなり消えていた。下山は、登ってきた道を引き返す。広がった青空から差し込む低い太陽の光を浴びながら落ち葉の道を下る。時折、北から流れてくる粉雪が落ちてきた。
帰路は、ノンストップで谷山集落へ。集落の住人の方が、柚子を収穫してみえた。集落のお地蔵様に安全に下山できたことを報告して、集落を後にした。上ヶ流の工事は5時まで行われていることから、帰り道はモリモリ村の前に抜ける旧道を走る。
工事中のため少し迷いながら旧道の分岐点へ。旧道は川沿いの幅の狭い道で、県道まで約5kmの距離がある。ガードレールが無いところや岩壁が道ぎりぎりに迫っているところなどがあり、慎重にハンドルを握る。今日の山歩きで一番スリルのある場所を通過。モリモリ村に寄り、薬草風呂に浸かりながら、来月の新年会登山の計画を立てた。
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