尾崎三峰山 (232m 各務原市) 2001.6.3 晴れ 2名
中央登山口駐車場(14:18)→展望台(14:35-14:46)→ 三峰山山頂(14:49)→東登山口(15:25)→中央登山口駐車場(15:42)
おがせ街道を岐阜市から各務原市に向かって車で走ると、尾崎団地の北側に気持のいい2山の三角形が重なったような形の山が見える、よく見ると大きな木もなく展望もよさそうだ。ガイドブックにもインターネット情報でもこの山のレポートは見当たらない。きっと登れる。そう考え、尾崎団地に向けて車を走らせる。尾崎団地は山を造成して作られており、かなり高台にある。そのため、団地内から、この山はかなり低く見える。
団地中央を東西に縦貫するりっぱな道路の最も高いところに信号機があり、そのすぐ西の北側に中央登山口がある。登山口には数台の車を止めることができる。案内版には尾崎三峰山中央口とある。山の名前と登れることが判明。登山口はこのほかに、西口と東口がある。南にある尾崎権現山の案内もある。今回は、中央口から登って東口へ下りることにする。
真夏の暑さの中、樹林帯の日陰をジグザグに登る。5分もたたないうちに、樹林帯は低木に変わる。一気に展望が開ける。カーブして木曽川方面に向かう東海北陸自動車道が真っ先に目に入る。我がふるさとの裏山も見える。どうやらこの山は過去に山火事があったらしく、このため低木しかないようだ。いたるところに「火の用心」の標識がある。下界を見ながらの登りはすばらしい。ただ、真上から照りつける日差しが暑いのなんの。夏に登る山ではない。途中、アルミのベンチが整備されている。山道の脇のクチナシの白い花が美しい。
登山口から20分たらずでいきなり山頂に出る。後で分かることになるが、ここは山頂ではなく、本物の山頂は一度下って3分ほど北に行ったところにある。この仮の山頂を前山展望台と名付けよう。とにかく、360度の大展望である。南には尾崎権現山(208m)がどっしりと陣取っている。権現山の下を東海北陸自動車道のトンネルが走っている。その西には、岐阜市の住宅街と田園が広がり、遠くにはうっすらと養老山が確認できる。西には、野一色山から金華山まで美しい山並みが続く。その向こうに池田山、さらに伊吹山が霞む。その北には、日野の舟伏山、岩田山、その向こうに百々ヶ峰、はるか遠くに妙法ヶ岳、小津権現が見える。東には鵜沼の森や伊木山が望める。山頂にはアルミベンチがあり、一服できる。山頂西にはちょっとした大岩があり、その上に立って金華山方面を眺めると、その気持のよいこと。さわやかな風を受けて、岐阜市を一人じめにした気分。
いつまでもいたいところであるが、日差しをさえぎるものがないので、先を急ぐ。3分で本物の山頂に着く。潅木の向こうに南側がわずかに望めるが、先ほどの展望とは比較にならない。ベニヤ板に山名と標高が書かれているが、半分が割れて失われていた。東へ向かって、急な坂を下る。枝を伸ばした潅木をかき分けながら進む。岩のテラスなどもあり、今登った展望台ピークが後方に見え隠れする。ゆるやかなピークをいくつか越える尾根を歩く。北には今まで見えなかった高賀山も見える。尾根突き当たりから、赤土の滑りやすいまっすぐの急坂を一気に下って、東口の墓地にでる。後は、駐車場まで高級住宅街の庭の花をウオッチングしながら戻る。
1時間30分の山旅。秋から冬の空気の澄んだ季節にまた来よう。
<追加レポート>
★2003年1月1日に初日の出を見に、再びこの山を訪れました。
★明るくなりはじめた、6時半頃から登り始め、山頂まで20分足らずで到着。山頂のベンチがあったところには、大きな展望台ができており、100人くらいの人で賑わっていました。
★360度遮るもののない山頂から、伊木山の向こうに上る最高の初日の出を見ることができました。金華山よりずーとよく見えます。
★山頂で朝食をとりました。金華山では宴会をするパーティーが2・3はあるのですが、さすが、この山では、私達二人だけでした。誰もいなくなった山頂の日溜りで、御嶽山や伊吹山を見ながら、おいしい雑煮と熱いコーヒーを楽しみました。
山のリストへ