尾崎権現山 (208m 各務原市) 2001.11.17 曇り 2名
南町集会場(15:43)→尾崎権現山山頂(15:54−15:59)→西町尾崎運動公園(16:13)→南町集会場(16:23)
今年6月に、各務原市尾崎団地の北にある尾崎三峰山に登ったとき、案内板に尾崎権現山の紹介があったことから、いつかは登ろうと思っていた山である。自宅の近くの山でもあり、家の前からもよく見える。標高208m。買い物のついでに、遅い時間ではあるが1時間もあれば登れると思い、尾崎団地を目指す。
この山は、東海北陸道の最初のトンネルのある山である。そう言えば誰もがご存知であろう。登山口は尾崎団地の南町にある集会場と西町にある尾崎運動公園にある。今回は、南町から登る。
尾崎団地の中央にある信号交差点を南にとり、道が東を向いた頃、右折し、突き当たりを山沿いに東に向かい、最も南に位置したところの南町集会場の敷地に車を止める。集会場の南に権現山の登山口があり、地図看板が掛けてある。曇り空で夕方に近く北斜面でもあることから、あたりは薄暗い。
登山道は、西に向かって伸びている。道はよく踏まれており、尾崎団地から毎日登るウオーキング愛好者がいることが伺われる。紅葉真っ盛り。落ち葉の中にたくさんのドングリが落ちている。ドングリは小さいもの、長細いもの、まん丸の大きなものなどほんとうにおもしろい。松ぼっくりもある。
登るにつれて、団地の屋根が樹間から見える。道は、左に折れ、また右に折れ、ジグザグに斜面を登る。北には尾崎三峰山が見え隠れする。いくらかなだらかになったかと思うといきなり山頂に着く。所要時間10分の行程。
山頂は木々の中にぽっかりと空いた静かな空間。中央には三等三角点が山の存在感を示している。下界から見て、樹木の中の山頂と予測はできたが、全く下界が望めないのは、ちょっと淋しい。
案内板に従って、西に続く道を下山する。この時点で、どこに下りるのか分からなかったことから、駐車場からかなり遠くに下りると大変だと思いながらも、ちょっとした冒険気分で進む。せめて、金華山や尾崎三峰山が見える場所がないかとの期待を胸に下る。倒木した松やちょっと藪ぽい潅木を掻き分け、ジョロウグモの巣を枯れ枝ではらいながらなだらかな道を進む。ここは健脚ウォーカーも通らないのかと思うほど。しかし、道はしっかりしている。
すぐに立ち枯れの松が多い地点に出る。見えた、見えた。前方に、洞山から金華山、西山の山塊が夕日にシルエットとなって望める。すぐ左には我がふるさとの前一色山が見える。その向こうに岐阜市街のビルがもやの中に浮かび上がる。きれいだ。左眼下には、この山を抜ける東海北陸道がカーブして名古屋方面に吸い込まれている。北には、紅葉の尾崎三峰山が樹間越しに望める。ここから見る尾崎三峰山は台形でなんとも貧弱な山容である。琴塚あたりから見るあの尖がった勇壮な峰は望めない。
やがて、道は急斜面になり、北に向かい、折り返して尾崎運動公園の端のフェンス隙間に出る。ここから駐車場までは、桜並木を折り返して山沿いに歩き、犬にほえられながら、10分で着く。途中、高台から金華山方面が良く見える場所がある。こんな所に住んでる人は、なんと幸せなんだろうと思う。
40分の山散歩、買い物のついでにいかがですか。
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