トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

山王山・松尾山・まるまる山 (153m・140m・135m 関市) 2017.12.17 曇り・晴れ・一時あられ

下有知登山口駐車場(11:34)→山王山山頂(11:49-11:55)→まるまる山分岐点(12:00)→長良川展望地(12:03)→堀切(12:08)→岩場休憩地(12:10)→松尾山山頂(12:21-13:25)→永昌寺(13:33)→鮎之瀬橋南・小瀬遊歩道入り口(13:38)→中級者コース分岐点(13:50)→堀切(13:56)→長良川展望地(14:00)→まるまる山分岐点(14:03)→まるまる山山頂(14:06-14:12)→高速道路向山トンネル入り口(14:19)→下有知登山口駐車場(14:30)

★12月17日に関市の山王山・松尾山・まるまる山に登ってきました。
★12月上旬に湯之洞山に登った時に、関市の方に地図をいただいたことから、早速出かけました。
★下有知登山口の駐車場から、88体石仏を数えながら山王山山頂へ。
★山王山山頂からの素晴らしい展望を楽しんだら、稜線を北に下って高速道路の上部を通過。
★眼下に長良川を見ながら堀切を横断して松尾山に向かいました。
★山頂手前であられが降るというハプニングもありましたがすぐに止み、松尾山山頂の陽だまりで昼食。
★松尾山から西に向かい、永昌寺の駐車場へ。
★鮎之瀬橋のたもとから小瀬遊歩道を歩いて高速道路手前から中級者コースを経てまるまる山山頂を踏みました。
★まるまる山から急斜面を南に下って駐車場に戻りました。
★超低山の周回登山でしたが、素晴らしい長良川の展望を楽しむことができ、大満足の山歩きとなりました。

 今年の12月上旬に登山部例会で美濃市の湯之洞山に登ったとき、関市の方から山王山の登山道が整備できたので登ってほしいとの話を聞いた。2時間もあれば周回できるとのことで、詳細な地図をいただいた。

 この週末は冬型で午前中は時雨れる予報。北のほうは雪であることから、美濃の平坦地にある山王山に登ることにした。
 
 山王山は標高150mほどの超低山で、隣接して松尾山・まるまる山があり、3山を周回できるようにコースが整備されている。コースはいくつかあり、登山口も多く、全てのコースを歩くのは難しいので、今回は山王山から主稜線を歩いて、最後にまるまる山を踏むルートを選択した。

 起点となる下有知登山口は、国道156号線の下有知椙ヶ洞交差点西側にある大きな墓地の北側。墓地の西にある道を北に入り、すぐ右折してトーエー食品を北に見ながら直進すると、10台ほど駐車できる露地の広場があり、ここが下有知登山口となる。
 
 寒い時期で、天気もあまりよくないことから、駐車している登山者の車は無い。靴を履き替えて、駐車場奥の山道に入る。竹藪を背にずらりと並ぶ石仏に手を合わせて、駐車場に沿って歩くと、88体石仏の道となる。
 
 一番目の石仏を通過。次々に現れる石仏を見ながら、竹藪のなかを登る。石仏を巡る道はジグザグと続くが、ショートカットする道も用意されている。竹藪はすぐに天然林の道となり、ショートカットコースと合流する広場の小さなお社で石仏巡りは終了。
 
 さらに灌木の林を緩やかに登っていくと、明るい尾根道となり、関の市街地が見える。傾斜が急になり、間伐された林を登り詰めると岩の多いピークに着いた。山王山山頂であり、設置されたばかりのいくつかのベンチが置いてある。
 
 北側は木で隠されているが、大展望の山頂である。東側には下有知の住宅街が樹間から望め、反対の西側にはこれから歩くまるまる山と松尾山がほぼ一直線に並んでいる。遠くの山は雪雲の中。イワベンケイやオキナグサのプレートが見られ、人為的に植えられたようだ。
 
 山頂から北へ、伐採された急斜面を下り、樹林帯に入って鞍部から登り返すとまるまる山への道が左へ分岐している。まるまる山は最後に登ることとし、直進して緩やかに登っていくと右側に長良川が現れ、「長良川展望地」に到着。
 
 この時期、木の葉が散っていることから、長良川がよく見える。少し下ったところに、長良川がさらによく見える場所がある。今回のコースで最も魅力的な展望地で、ちょうどこの下で長良川が北から西へ直角に折れ曲がっている。
 
 そのすぐ右を東海北陸自動車道が走っており、目の前が長良川SA。ここは自動車道向山トンネルの真上に当たる。正面には権現山・天王山・誕生山が雪雲に霞んでいる。まさに絶景である。
 
 十分に展望を楽しんだら、展望地を後に、直角に左に折れて、南西に向かって尾根をゆるやかに下る。鞍部は堀切となっており、右側に分岐している道は小瀬遊歩道に下る中級者コース。誤って進入しないようにロープで止めてある。左側には「←すぐそこ花摘みできます(女子用野外トイレ)」の標示。すぐそこには竹藪があるだけのようだ。
 
 登り返して岩場休息地を通過。パラパラとあられが降り始めた。休息所には竹ぼうきが置いてあり、コースの落ち葉を掃くためのもののようだ。松尾山まで20分の標示を見て下りベンチを通過。ベンチからも長良川が素晴らしい。

 少し下って、松尾山への登りにかかる。あられが激しく降り始めた。見上げれば黒い雲が通過中だが、青空も見える。すぐに止むだろうと思い、登り続けるが、あられはさらに激しく降り、地面が白くなるほど。5ミリくらいの大きいものもある。
 
 登り詰めて頂上に立った、と思ったが松尾山最高点は少し先にある。コース地図では、ここが松尾山と標示されており、最高点は松尾山展望台と記されている。瀬尻小学校の児童が京都の平等院から頂いた紅葉を植樹したことが書かれたプレートもあった。
 
 南側が開け、関市の街並みを見渡せるが、遠くはあられが降っているようで白く霞んでいる。激しいあられの中、最高点を目指して登る。あられは止みそうにないので、最高点手前の木の下でジャケットを着た。
 
 樹林帯の中、落ち葉を踏んで登り詰め、最高点に立った。ベンチと世界農業遺産の看板があり、南北の展望がある。西には長良川に架かる赤い鮎之瀬橋が見下ろせる。展望を楽しんでいるうちに、あられが止み、青空が広がったので、この展望台で昼食にする。
 
 風を避けるために南斜面にシートを敷いて昼食場所を作った。目の前には瀬尻小学校が見える。インスタントラーメンとコーヒーの昼食をのんびりと楽しむ。昼食中に、親子の登山者が登ってきて、ベンチでお弁当を食べていた。
 
 昼食後、西に下る。ロープが張ってある道を西に向かい、ヒトツバの群落や樹間からの長良川を見ながら下る。南に方向を変えて「松尾山古道下山口」の標示を見て、竹藪を抜け、民家の裏に出た。

 民家の裏の空き地を西に歩いて墓地のある永昌寺に到着。駐車場にあるトイレに寄って鮎之瀬橋に向かい、橋の手前から長良川に沿って設置されている小瀬遊歩道に入る。松尾山は魚つき保安林に設定されており、その案内板がある。右には清流長良川が美しい。
 
 手掘りの隧道を抜けて数分歩いたところで、遊歩道登山口の標示があり、細い山道が折り返すようにつけられている。地図にある中級者コースであり、正面に太陽を見ながら左山でトラバースしていくと数分で堀切に出た。先ほど歩いたコースに合流したことになる。
 
 ここから往路を引き返して、長良川展望地を通過し、まるまる山への分岐点からまるまる山方向に右折。落ち葉で踏み跡がわかりにくいが、赤テープを追っていくと3分ほどで明るいまるまる山山頂に到着。
 
 狭い山頂からは南北が見渡せ、先ほど登ってきた松尾山もよく見える。雪雲が消え、天王山や誕生山がきれいに見える。写真を撮ったら、南に下る。
 
 ここも急斜面で、ロープが設置してある。数分で竹藪のT字路に突き当たる。下有知駐車場まで10分の標示を見て左折し、すぐに自動車道に出た。ちょうど向山トンネルの入り口であり、右に行きかけたが、地図を見直すと左が近道である。
 
 トンネル入り口上部で自動車道を横断し、竹藪を抜けて茶畑の脇を通ってトーエー食品の前に出て、山王山を見ながら駐車場に戻った。
 
 山王山・松尾山・まるまる山は超低山であるが、展望地が多く、特に長良川の眺望は素晴らしい。コースはいくつかあり、2時間もあれば周回できる。近くの低山と組み合わせて登るのもいい。お勧めのハイキングコースである。
★山王山・松尾山・まるまる山からの展望


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