夜叉ヶ池の写真
夜叉ヶ池 (1099m 坂内村)2001.10.28 曇り 4名

 家内の職場関係のご夫婦と一緒に4名パーティーで7時30分に岐阜市発。坂内村川上からの10kmの林道を慎重に上り詰め、登山口の大駐車場へ。9時過ぎで、すでに40台ほどの駐車場はいっぱい。駐車場手前にはトイレもある。駐車場入り口の路肩に駐車して、9時半にスタート。天気はあいにくの曇り。

 駐車場はずれの登山口からいったん谷川まで下る。谷川の水を汲んで、本格的な登りになる。一気に標高を稼ぐ。後方には駐車場がどんどん小さくなっていく。息が切れ始める頃に、ブナ林のなだらかな道となり、樹間から焼岳を思わせる異様な夜叉壁が見え始める。目指す池はその上にある。全山紅葉・・・ことばにならないすばらしい光景の中、壁を目指す。
 夜叉姫が身を清めたという幽幻の滝を過ぎ、大きく谷を巻いていよいよ夜叉壁に取り付く。紅葉の中にそびえる大岸壁、振り返れば、巨大な谷を埋め尽くす金色のモザイクの海。水が噴出す壁を手足泥だらけで上り詰めると、紺色に染まった夜叉ヶ池があった。コースタイムぴったりの1時間30分で到着。時刻は11時。

 池の周りは、福井県からの登山者も多く、すわる所もない。下山する人を待って昼食の場所を確保。風が強く、気温は7・8度。池でたくさんのイモリや絶滅危惧種の夜叉ゲンゴロウを見つけた。昼食後、南西のピークから池全体を眺める。夜叉ヶ池伝説は本当にあった話かもしれないと思うような、神秘的な池である。寒さに、長居もできず早速下山。駐車場に着く頃に雨となった。雨乞いを発端にした伝説のとおり、夜叉姫の涙雨。雨が雪に変わる時期はもうすぐ。そんなことを考えながら帰途についた。

 登山道周辺にはイワカガミがたくさん自生しており、次は残雪のある春に花を目的に訪れたい山です。登山道の紅葉の落ち葉をたくさん拾ってきました。
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