★野村山からの展望等


トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平17総使、第654号)
★黄色点線が今回のトレ−ス 

野村山【見晴らしコース→とりで跡コース→古墳コース】
(229m 大野町) 2009.4.26 曇り・雨 2人 

見晴らしコース登山口(10:35)→御社(10:47)→とりで跡コース合流(10:55)→古墳コース分岐点(11:09)→野村山(11:14)→東屋(11:21-12:15)→古墳コース(12:24)→古墳コース登山口・野古墳群駐車場(12:50-12:55)→見晴らしコース登山口(13:09)

 一週間前に大谷山を歩いたが、野村山から西のコースも歩いてみたいと思い、再び大谷山を目指す。今回は見晴らしコースを登り、とりで跡コースに合流して野村山を踏み、帰路は古墳コースを下ることとした。

 運動公園を北に見て、野古墳群の見学者用駐車場の脇を通過。この北の山すそに古墳コースの登山口があり、案内マップの標示が立っている。下山はここに下ることにして、見晴らしコースに向かう。西進して信号交差点を通過し、適当に右折するとコンクリート工場に突き当たった。工場の西の山すそに案内標示があり、登山口を発見。付近に駐車場がなかったので、登山口付近の道路の路肩に邪魔にならないように駐車した。

 冬型のような天気で、太陽の日差しがあるにもかかわらず小雨が降ったり止んだりの天気。傘を持って出発。登山口の地図を確認して、丸木階段を登る。よく間伐されたナラの林をジグザグと登り、急登の階段を10分ほど歩くと、パイプで作られた鳥居があった。これを潜ってすぐにピークに建つ御社を通過。ウラジロやコシダの茂る尾根を下って登り返す。間伐された木が積み上げられた明るい林を登ってとりで跡コースの稜線に合流。とりで跡コースは西の牛洞坂から花立峠までの稜線コースであり、押ヶ谷とりで跡まで500mの標示がある。道は北に向きを変え、右手に野村山が望める。小雨が降り出したので傘を差す。

 やがて、道は稜線を南に外して、左山で等高線に沿って続く。雨は降ったり止んだり。その度に、傘を差したり閉じたりしながら歩いた。なかなか稜線に出ないので、道を誤ったのではないかと心配になった。そう思ったころ、道は折り返すように向きを変えて斜面を上っている。ブルドーザーで引っかいて作ったような新しい道を登っていくと、標識のある尾根道に合流した。とりで跡コースは左へ。右は古墳コースと書いてある。左折するとすぐに急な階段に取り付く。この階段が結構きつい。息を切らして登りつめると、見覚えのあるピークに出た。標識を見て、先週歩いた野村山であることが分かった。標識にあった押ヶ谷とりで跡はこの辺りにあるのだろうか?

 雨が降っているので、花立峠方向に下り、東屋まで行ってランチにした。東屋に着くと本格的に雨が降り始めた。東屋からは南東の展望が得られた。平野部は晴れているようで、先週よりも金華山や百々ヶ峰がきれいに望める。東屋の周りに植えられた八重桜は一週間前に満開だったが、すでに散り、花びらが東屋の床に散らばっていた。雨に濡れる新緑の山は生き生きして美しい。こんな雨の日は誰も登ってこない。ラーメンを作ってゆっくりとランチを楽しんだ。

 1時間ほどの昼食の後、東屋を後に下ってきた道を野村山まで登り返して急階段を下り、とりで跡コースと古墳コースの分岐点へ。ここは直進して古墳コースに進む。コナラの芽がたくさん出た遊歩道をゆるやかに歩き、野古墳群まで1250mの標示を通過。さらに下って浅い谷をクランクして渡り、ステップが刻まれた小ピークを越える。ピークにはケルンのように積まれた石の上に石仏らしきものが置いてあった。ピンク色のモチツツジの花が咲くザレた道を下って行く。小雨の中、明るい樹林帯に日が差し、濡れた緑の葉が輝く。「狐の嫁入り」がこの辺りで行なわれているのかもしれない。

 尾根の途中で、西側の展望が得られるところがあり、池田山方面が見えるが、西ほど天気が悪いようで、遠方の景色は雨に霞んでいた。さらに歩くと、今度は東側が開け、先週歩いた大谷山から滝谷山への稜線が望めた。野古墳群まで650mの標示があるところから、道は尾根を右に外して、階段を下っていく。尾根を直進する薄い踏み跡も見られた。右山で掘れた落ち葉の道を下っていく。この辺りは古くからある道のようだ。折り返しながらよく間伐された林を下ると、左側には樹間から運動公園などが望める。かなり下ってきた。
 
 竹やぶが現れ、竹の子を掘りにくるイノシシを防ぐためのトタン板の横を通って車道に出た。目の前に野古墳群見学者用の駐車場がある。簡易トイレも設置されており、案内板には17の古墳の配置図が描かれていた。大規模な古墳群であることに驚いた。目の前には丸い形をしたモタレ古墳や不動塚古墳があった。じっくり見学したいところだが、時間も無いので、車道を歩いて車まで戻った。15分ほどで駐車地点に着いた。
 
 花立峠に東側同様、今回のコースも道はよく整備されており、先週のコースとあわせれば1日かけてこの山のトレッキングを楽しむことができる。運動公園や金尾滝からのコースを取り残しており、いつか歩いてみたいと思った。
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